ここから本文です

巨人、後半戦の巻き返しへ正捕手の起用法は? 実力者の實松か将来性の小林か

ベースボールチャンネル 7/7(木) 11:00配信

故障者続出の捕手陣を救ったベテラン

プロ18年目、35歳のベテラン捕手が存在感を見せている。

巨人は實松一成が先月25日のDeNA戦から9試合連続でスタメンマスク中。
その間、チームは4勝5敗。課題の打撃面でも打率.280と期待以上の数字を残している。
開幕から正捕手としてフル出場を続けてきた小林誠司が交流戦終盤に左肩甲骨棘下窩骨折で離脱。
頼みの阿部慎之助もまだ体調面が万全ではなく、今季捕手としての出場は無し。
そんな時にチームを救ったのがベテラン實松だった。

2軍の若手選手にインタビューすると、尊敬する存在としてその名前が挙がることも多い実力者。
「捕手は投手の特徴や、相手バッターの調子や両軍ベンチも見なきゃならない。
(實松さんは)毎日試合に出ているわけじゃないのに、出たらちゃんと結果を残すっていうことはベンチから相当色んな所を見られていると思うんです」
ある若手捕手はそう實松の凄さを説明してくれた。
ドラ1入団の日本ハムから06年に巨人移籍して早11年目のシーズン。
平均引退年齢29歳という入れ替わりの激しい世界で、20年近く生き延びている闘う男。
その安定したキャッチング技術やリード面を褒める関係者も数多い。

小林復帰後の起用法は?

果たして、由伸監督はすでに2軍で実戦復帰をしている小林が戻ってきたら、實松をどう起用するのだろうか?
今の巨人は「捕手の高齢化」が進んでいる。
7日現在、1軍登録は4名(今季一塁を守る阿部も登録上は捕手)。
相川亮二は今月11日で40歳、加藤健と實松は35歳、阿部にしても37歳だ。
昨シーズンの捕手出場数は小林68、相川37、加藤32、阿部25、實松21。
原巨人の絶頂期は阿部に何かあっても、実力者の實松やカトケンがベンチに控えるという層の厚さが強みだったが、皆同世代のため年齢層が偏ってしまった。
よく偉大なる背番号10の後継者が話題になるが、同時に「第二、第三捕手の世代交代」も急務というわけだ。

27歳の小林が将来的に正捕手か第二捕手になるのかはまだ分からないが、優先的に1軍経験を積ませることが未来のチームのためにもなるだろう。
他の若手捕手では、長年期待されている91年生まれの鬼屋敷正人と河野元貴、さらに大卒ルーキー宇佐見真吾らはそれぞれイースタンで打率1割台と低迷。
1軍で打率.197の小林と同じく、ベンチの代打要員にもなれない打撃力のなさが自身の起用法の幅を狭めてしまっている。
岡田前オリックス監督が度々口にしていたように、周囲が「若手を使え」と叫ぶのは簡単だけど、「使える若手はどこにいるのよ?」というのがいつの時代も首脳陣の本音だと思う。

前半戦も残り数試合という状況で借金3を背負い、主力野手陣には故障者が続出し、多くの若手野手が1軍で起用されているチーム状況。
こんな時だからこそベテラン捕手の経験に頼るのか?
思い切って若手捕手の可能性に賭けるのか?
35歳實松か、それとも27歳小林か。
首位広島と9.5ゲーム差の3位につける由伸巨人だが、戦いながらの世代交代を迫られている。


中溝康隆

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/7(木) 11:16

ベースボールチャンネル

Yahoo!ニュースからのお知らせ