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健康、仕事、人生に重要なのは「グリット(やり抜く力)」だ

ライフハッカー[日本版] 7/7(木) 20:10配信

人を優れたアスリートにするものは何でしょうか? 優れたリーダーにするものは? 優れた親にするものは? なぜ目標を達成できる人とできない人がいるのでしょうか? 両者のどこに違いがあるのでしょうか? 答えは「精神力」です。

たいていこうした話題になると、一流の人たちが持つ優れた才能が引き合いに出されます。彼は研究室で最も頭脳が明晰な科学者だ。彼女はチームの誰よりも足が速い。彼は最高に頭が切れるビジネス戦略家だ。しかし、本当は才能より重要なものがあることを、誰もが気づいているのだと思います。

実際、きちんと調べてみれば、才能や知能が思ったほど重要な役割を果たしていないことがわかります。では、才能や知能よりも大きな影響力を持っているものは何でしょうか? そう、精神力です。

研究により、健康、仕事、人生のゴールを達成するうえで、精神力がほかの何よりも重要な役割を果たすことがわかってきました。研究者たちはこうした精神力のことを「グリット」(Grit:やりぬく力)と呼んでいます。

これは良いニュースです。生まれつきの遺伝はどうすることもできませんが、精神力は鍛えることが可能だからです。

では、なぜ精神力はそれほど重要なのでしょうか? どうすれば育てられるのでしょうか?

精神力と米国陸軍

毎年、およそ1300人の士官候補生が米国陸軍士官学校「ウェストポイント」に入学します。最初の夏、士官候補生たちに過酷な試練が与えられます。この最初の夏季基礎訓練のことを内部では「ビーストバラック」と呼んでいます。

ウェストポイントの士官候補生を研究した研究者らによると、「ビーストバラックは候補生の身体的、感情的、精神的な力の限界を試すように組み立てられている」そうです。

ビーストバラックをやり遂げた士官候補生は、途中で挫折した士官候補生に比べて、体が大きい、体力がある、知能が高い、などの特徴を持っていると思うかもしれません。しかし、ペンシルベニア大学の研究者、アンジェラ・ダックワース氏による研究で、全く別の要因が見つかったのです。

ダックワース氏は、精神力や忍耐力、情熱といった要素が、ゴールの達成にどのような影響を与えるかを調べています。ウエストポイントでは、2クラス分にあたる2441名の士官候補生が調査対象となりました。士官候補生たちの高校時代の成績、SATスコア、リーダーシップ・ポテンシャル・スコア(課外活動への参加を加味)、PAE(標準的な体力テスト)、グリット・スケール(長期的なゴールに対する忍耐力や情熱を計測)などのデータを集め、比較調査を行いました。

調査の結果わかったこと:士官候補生がビーストバラックをやり遂げられるかは、体力や知能、リーダーシップ・ポテンシャルでは予測できない。明暗を分けたのは、長期的なゴールに対する情熱と忍耐力、すなわち「グリット」である。

実際、グリットの標準偏差が1段階高かった士官候補生は、ほかの士官候補生に比べて、60%多く、ビーストバラックをやり遂げていました。士官候補生が将来良い成績を残すかどうかを予測するのは、才能や知能、遺伝的要素ではなく、精神力だったのです。

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最終更新:7/7(木) 20:10

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