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企業の「採用力」から読み解く、これからの新卒採用戦線【HRカンファレンス2016-春-」開催レポート】

日本の人事部 7/8(金) 7:30配信

この5年間で、新卒採用スケジュールは3回もスケジュールが変更された。加えて新卒の求人倍率は高い水準が続いており、採用予定数が未充足なままで採用活動を終える企業も多い。このような厳しい環境の中、企業はどのような手を打つべきなのか。帝人グループの採用に約30年携わる藤本氏、新卒採用研究の第一人者である服部氏、リクルートキャリアで就職に関する研究部門の責任者を務める岡崎氏が、これからの新卒採用戦線についてディスカッションを行った。

藤本氏によるプレゼンテーション:帝人グループの採用について

帝人は、高機能繊維・複合材料、電子材料・化成品、ヘルスケア、繊維製品・流通、 ITなどの事業をグローバル展開する企業グループ。帝人が求める人材とは、変化を糧に成長できる人だと藤本氏は語る。

「自分の軸となる考え・夢を持ち、環境の変化や、困難なことにぶつかった際にも、明るく前向きに挑戦できる。また、グローバルに切磋琢磨し、やると決めたことをねばり強くやりきれる人材を求めています」

帝人における新卒採用は、現在プレエントリーが2万数千人、本エントリーで6~7000人という規模。藤本氏が採用活動の現状を紹介した。

「インターンシップは非常に増やしており、事務系では最低5日間の日程で行っています。うち2日間は現場にも出ます。学内セミナーは北海道から九州まで足を運び、リクルーターは体育会系や有力ゼミに必ず派遣しています。また、学生に個別に来てもらい質問を受ける、個別質問会も開いています」

人事の1次面接前には、大学の成績表を必ず持ってくるよう伝えているという。これはエントリーシートと共に、面接での会話の足掛かりに使っている。

「面接は必ず1対1で、人事担当、課長、部長と一人最低30分は行います。人事部長で決定し、役員面接では動機づけに重きを置きます。内定フォローでは、内定者集会を開いたり、内定者自身にホームページを作成してもらうなど、内定者同士の仲を良くすることを行っています」

帝人における現在の採用コンセプトは、将来の経営を担う人材を採用することだ。「発展戦略と呼んでいますが、経営を担う人材を採用することをコンセプトにしています。人財ポートフォリオ変革では経営からの要求で年齢構成、人材の質などを変えることにトライしています。その一つがダイバーシティ化、グローバル化で2013年から外国人の採用を増やしました」

女性は15年前から、30%以上の採用を継続。日本人の海外大学留学生の採用も行っており、毎年20%が目標だ。今後の課題は発展戦略における採用の質と量の実現、つまり経営計画との連動だ。人事から経営に要望していることは、採用数の安定化だ。

「採用数は年によって変動があり、定数採用ができていません。経営計画と採用の連動は今後、より密接に求められるのではないかと考えます。また、新卒とキャリアの組み合わせも今後の課題として認識しています」

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最終更新:7/8(金) 7:30

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