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【もやもや】「義父介護で引退はウソ」でホッとしつつも頭から離れない、働く女性の「親介護」問題

Suits-woman.jp 7/8(金) 19:10配信

こんにちは。今日も心の奥底に澱のように溜まるもやもやを、上から目線でセラピってみたいと思います。

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今回のテーマは「働く女性と介護」です。



6月24日、女優・高島礼子さんの夫が違法薬物所持などで逮捕されたと報道されてからこれまで、ネットには本人の素行からふたりのなれそめ、逮捕時に一緒に逮捕された女性のことなど、多くの記事が掲載されています。

降板か、放送中止か、と取り沙汰されていた高島礼子さんの主演ドラマも、テレビ局常務が予定通り放送すると発表。
このまま話題が続けば、少なくとも第1話はきっと観るだろう、そう思うのは今回の騒動の会見時の高島礼子さんが本当に気の毒に見えたのと同時に、すごく美しかったから。彼女が主演するドラマってどんなんだろうという、単純な興味です。

一方、働く独身アラサーの興味は夫と一緒に逮捕された女性に向かっているようで、「ネットで写真を見たけど、同じ年だと思えないくらい上に見える。私も人からはあんな風に老けて見えているのかな、ともやもやした」(不動産会社勤務・33歳)、「親が医者なら、タレントで食べていけなくたって大丈夫だったのでは。私なら何か資格とって自宅サロンとかやりたい」(食品メーカー勤務・32歳)、「高知51歳、女33歳。この年齢差に驚かなくなっている自分が怖い。けど、自分が50代と、というのは絶対無理」(34歳・IT関連会社勤務)と、自分を振り返りつつ、気になっている様子。これからも、どんどんネットに上がってくる関連記事に、気持ちがあちこち振り回される気がします。

「今、日本では2週間に1度“介護殺人”が起きている」!?

でも、高島さんの夫が覚せい剤取締法違反で逮捕、というニュースを最初に目にしたときには、「また芸能界の薬物事件ー!?」でも「また不倫のニュースー?」でもなく、まっ先に「もしかして介護疲れ……!?」という思いが頭をよぎりました。

それほどに、昨年秋の「義父の介護のために役者を辞める」という彼の芸能界引退宣言は記憶に鮮明だったのです。代表作がパッとは思い浮かばないものの、数々のドラマや映画に出演し、バイブレイヤーとしての地位を確立していた彼。それでも、親の介護がからむと、夫婦どちらかが今の仕事を辞めなければいけないのか……と介護引退のニュースを見て暗澹たる気持ちになったものです。

芸能界のおしどり夫婦と言われ、ことあるごとに「嫁の芝居は世界一」「妻には感謝しかない」と言っていた彼。介護引退という決断は、当時「すばらしい旦那様」と評価されていたはずです。でも、そうなのかな、それでいいのかな、と。
親が要介護となったとき、誰がどう看るのかというのは、この年になると否応なく考えなければいけないことだけれど、できることなら自分の生活を変えたくないと思ってしまうところがある。だから、自分じゃない誰かが引き受けると申し出てくれるのはありがたいことだと思う。けれど、「担当者」を決めてしまったら、その人が全部を背負うことになるわけで、それは「立派」という言葉で片付けてしまって大丈夫なんだろうか、ともやもやしたのです。

だから、先の会見で高島さんが「夫が介護のために引退するという話は聞いたことがない」「昔から副業で店をやっていて、それを本業したいというのが理由のひとつ」「介護は当然のこととしてお互いやれることをやっている」というようなことを言っているのを聞いて、「高知ウソツキ!」と思うよりもむしろ、実は、よかった、と思う気持ちのほうが大きかった。ひとりで介護をしていたら違法薬物に手を出さなきゃいられないほどになってしまう、と恐怖するよりずっとましだからです。

そして、常に複数のヘルパーさんが24時間体制で介護にあたり、奥さんと過ごした自宅で暮らしていると知り、本人と自分の家庭と仕事をもつ家族の、理想的な介護の形だなぁと羨ましくも思ったのです。卑しい話ではあるけれど、金で解決できるものならそうしたい。彼のように、ヘルパーさんのシフトを組んだり、依頼をしたり書類の整理はできるけど、実際のトイレや入浴の世話はできることならプロにお任せしたい。

先日のNHKスペシャルで「今、日本では2週間に1度“介護殺人”が起きている」というセンセーショナルなナレーションとともに介護苦をテーマにした番組が放送されていたけれど、まったく他人事ではありません。親ではなく祖父母レベル、つまり大した負担がない立場から関わっているだけでも、もう本当にギリギリっていう場面に出くわすこともあり、これが自分の親だったら、長女の私はどうすればいいんだろうと、常に頭の片隅にあります。

手前の話で恐縮ですが、認知症が進んだ祖母は私のことはもう覚えていなくて他人のように丁寧に接してくれたけれど、かかりきりになっている母に対しては凶暴で、相手を選んでいるのでは訝しく思ったところがある。自分の娘にはどこか安心していて、脳が自制心のタガを思いっきり外しているのではないかと。わからない。でも、自分の母がこうなったらと思うとひどく動揺します。看るのは私だ。



利用負担額が少ない公的な介護保険サービスは、受け皿の母数が足りずに順番待ち著しく、民間は高額。となると、家族が仕事を辞めるなどの生活スタイルを変えて対応しなければ無理なんだろうか。そしたら介護費は無償になるから。でも、仕事を辞めたら収入もなくなる。収入がなくなればいつか必ず破たんする。

保育園問題の件もそうだけれど、女性が仕事を一度辞めてしまったら復職は難しいということで、子どもをもっても仕事が続けられるように制度を整えなくてはと進んでいる最中です。30代、40代で仕事をストップさせてしまったら、その後の人生をどう見積もっても楽観視できません。

働く女性への子育ての支援もものすごく大事、でも、介護の支援もないと困る。なのに、なんというこの景気の低迷。今日なんて、1ドル100円台まで円高が進んでいました。こうなってくると、幸せなんていう高級なものなんて望まないから、せめて安心したいと思う。でも、安心ってどこにあるんだろう。

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介護人生はある日突然やってくる。30代で介護がライフスタイルに切りこんできた働く女性の絶望と希望とは。あずき総研のインタビューは……続きは続編へ。

最終更新:7/8(金) 19:10

Suits-woman.jp

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