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コーチも予想する9秒台 男子100m五輪代表ケンブリッジ飛鳥が秘める可能性

THE ANSWER 7/8(金) 12:11配信

頼もしい新星現る

 先月下旬にリオデジャネイロ五輪最終選考会の第100回陸上日本選手権が行われ、男子100メートル決勝でケンブリッジ飛鳥(ドーム)が10秒16(向かい風0・3メートル)で優勝、初の五輪代表に内定した。V候補本命視された桐生祥秀(東洋大)、山県亮太(セイコーホールディングス)を抑えた“伏兵”。ケガに泣いてきた大器が、ようやく覚醒の時を迎えた。

 スプリント大国・ジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれ、2歳でジャマイカから日本に移住した。筋肉質の恵まれた体格で日大時代も期待は大きかったが、ケガが多いのが泣き所だった。

 昨年は左太ももを痛め、9月から約2か月間、ほとんど走らない状態でリハビリに費やした。「このまま治らないんじゃないか」。そんな不安もよぎったが、地道な筋トレで体作りに励み、負傷を克服した。

大前コーチ「潜在能力は高校の時から感じていた」

 今春からドームに入社。大リーグのダルビッシュ有(レンジャーズ)も、日本滞在時に練習に訪れる同社のトレーニング施設で週2回の集中的な筋力強化メニューを消化。初の日本一につなげた。

 指導する大前祐介コーチは「潜在能力は高校の時から感じていた。体は世界基準になってきていて、走りもうまくなっているから、今後9秒台も多分出すだろうなと思っている」と言う。内定したリオ五輪本大会で決勝進出の目安が、いわゆる「10秒の壁」。昨年の世界陸上北京大会も、決勝進出者の最低ラインは9秒99だった。

 ケンブリッジは「ケガとか色々あったが、乗り越えられて良かった。五輪はずっと目標にしてきたので、しっかり楽しんで走りたい」。日本陸上界に、頼もしい新星が出現した。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/8(金) 13:33

THE ANSWER

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