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松岡茉優、水原希子、波瑠……相次ぐ人気女優のアニメ声優への挑戦

リアルサウンド 7/8(金) 6:10配信

 松岡茉優が、7月16日に公開される『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』で声優を務めることが発表され、大きな話題となった。松岡のほかにも、昨今、声優に挑戦する女優が目立っている。例えば、2015年に公開された『バケモノの子』ではヒロイン楓役に広瀬すず、現在公開中の『ズートピア』では主人公ジュディ・ホップス役に上戸彩が抜擢されたことは記憶に新しい。

 女優が声優を務めることに対して世間からは賛否両論、様々な意見が飛び交っている。「アニメ吹き替えは声優にやって欲しい」「何でもかんでも声優に女優を使わないで欲しい」などと言った厳しい意見も目立つ一方で、「女優で演技自体が上手い人は声優もうまい」「声があっていれば女優でもよい」「好きな女優が声優をしているから見に行きたい」などという好意的な意見も少なくない。

 2012年に公開された『おおかみこどもの雨と雪』、2015年に公開された『バケモノの子』などで声優を担当した宮崎あおいは、「違和感がない」「女優業声優業ともにすばらしい」などと賞賛されており、メガホンを取った細田監督も「宮崎さんは、女性が演じることの艶っぽさを出しつつ、きちんと少年の声に聞こえる。それは少年風に演じようとする技術ではなく、彼女の魂がそうさせているんです。想像以上のはまり具合に感動しました」(引用:オリコンスタイル/細田守監督『バケモノの子』に豪華声優陣 役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋)と褒め称えるほど。また、2015年に公開された『インサイド・ヘッド』の竹内結子や、2012年に公開された『マジック・ツリーハウス』の北川景子らも絶賛されている。

 もっとも、製作側が女優を声優に起用するのは、その宣伝効果を狙ってのことだろう。彼女たちは声の専門家ではないものの、有名で人気の高い女優が声優に挑戦するとなれば、話題となりやすいのは事実だ。2015年に公開され大ヒットしたアニメ『ミニオンズ』の宣伝部パブリシティ室長・松尾亘氏は、声優のキャスティングは巧さだけではなく、どの層に人気のあるタレントなのかもリサーチしたうえで決定しているという。(参考:『ミニオンズ』興収40億円突破も視野に ロングヒットの背景と戦略を宣伝担当者に聞く)映画をヒットさせることを考えれば、その判断は正しいのかもしれない。

 実際、好きな女優が声優をするとなれば、その仕上がりが気になるのは、ファン心理としては当然のことだろう。たとえば先述した松岡茉優。今回の『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』は、松岡にとって初のアニメ声優だ。彼女が演じるのは、アゾット王国の王女キミア。じっとしていることが大嫌いで、活発な女の子という役どころである。松岡は最近、フェイクドキュメンタリードラマ『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』(テレビ東京)で主演を務め、その瞬発力の高さで数々のアクシデントに対して絶妙なリアクションを見せていた。また、同ドラマでは実際に松岡自身が大ファンだというモーニング娘。'16に加入するという企画のため、熱心にダンスレッスンを重ね、メンバーの一員として見事にコンサートをやり遂げた。持ち前の粘り強さと真っ直ぐな性格、そしてリアクションの巧さは、今回の声優業でも活かされるのではないだろうか。

 7月16日に放送されるスペシャルアニメ『ONE PIECE ~ハートオブゴールド~』(フジテレビ系)では、水原希子がアーチャー・クイーンのナオミ・ドランクを務める。ナオミ・ドランクは、宝石が大好きで、常に酔っぱらっているが、酒を飲めば飲むほど弓の命中率が上昇するというキャラクターで、主人公のルフィたちとは敵対関係にある役どころだ。今回が声優初挑戦となる水原は、「深く考えずに自分が思ったとおりにやってみました。監督にも気に入っていただいて、楽しかったです。常にけんか腰の口調でいるところに気をつけました。普段は男勝りなんですけど、実際に攻撃されるときは女の子っぽくなっちゃったりするので、その二面性を見せられたらいいなと思って演じました」と、意欲を見せている。(引用:cinemacafe.net/水原希子、「ワンピース」映画前日譚SPで声優に初挑戦! ルフィたちを襲撃)モデルや女優としてクールなイメージも強い水原だからこそ、どんな二面性を見せてくれるのか気になるところだ。

 波留は、現在公開中の『それいけ!アンパンマンおもちゃの星のナンダとルンダ』で、おもちゃの星のお姫様ルンダの声優を担当している。ルンダは、“みんなが自分のために何かをしてくれる事が当たり前“と思っているワガママなお姫様だ。連続テレビ小説『あさが来た』では、お転婆で好奇心旺盛な主人公あさ役を演じ、広くお茶の間に親しまれた。当時波留は、あまり活発な役柄を演じるイメージがなく、どちらかというと綺麗な大人の女性という印象があった。しかし、そのイメージを払拭するかのごとく見事に“あさ”になりきり、若い頃のあさから年老いたあさまで演じきった。役者としての幅広さ、その引き出しの豊富さに驚いた視聴者も少なくなかっただろう。きっと、声優としても我々の予想を超えるような活躍を見せてくれるのではないか。

 ほかにも、7月16日に公開される『ファインディング・ドリー』では、中村アンがドリーの家族探しのカギを握るジンベエザメの女の子を担当し、8月11日に公開される『ペット』では、永作博美が仲間たちをひとつにまとめる姉御肌の猫・クロエ役を務めている。どちらもアニメ声優は初挑戦とのことで、新たな一面を見せてくれそうだ。

 女優が声優を務めることには様々な意見があるが、普段の彼女たちの演技を知っているからこその楽しみもあるだろう。彼女たちがキャラクターたちにどんな命を吹き込むのか、大いに期待したい。

戸塚安友奈

最終更新:7/8(金) 6:10

リアルサウンド