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ドイツ代表、深刻化する“FW問題”。ゴメス不在の応急処置も奏功せず…世界王者は2年前の振り出しに

フットボールチャンネル 7/8(金) 11:58配信

ドイツ代表は現地時間7日、EURO準決勝でフランス代表と対戦した。決勝進出を懸けた一戦は、唯一のセンターフォワードであるマリオ・ゴメスは負傷欠場し、応急処置としてトーマス・ミュラーがワントップでプレー。しかしこの応急処置も奏功せず、世界王者は0-2で敗れた。以前から抱えていた“FW問題”はさらに深刻化し、ドイツ代表における喫緊の課題となっていきそうだ。(文:本田千尋)

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ゴメス不在はミュラーで応急処置

 振り出しに戻ってしまった。2016年7月7日のEURO準決勝、ドイツ代表はマルセイユでフランス代表と戦う。

 イタリア戦で負傷したゴメスが今大会絶望となったことによって、レーブはフランス戦でのFW起用について“2つの可能性”に言及していた。1つは、トーマス・ミュラーをセンターフォワードで起用すること。もう1つは、ミュラーに誰かを加えた2トップを用いることだ。

 代表監督がそう語ったとおり、フランス戦ではミュラーがゴメスの代役に抜擢された。ミュラーをワントップに置くことは、今大会では初めてのことである。

 そういった応急処置のためか、序盤のドイツ代表はなかなか攻撃を組み立てられない。ボールを獲ったときに、少し判断が鈍った。12分には、ボアテングから左サイドを上がるヘクトルにパスが合わないなど、攻撃面で全体のバランスを欠いた。

 そんな不慣れな中でも、徐々にドイツ代表は攻撃を組み立てていく。ミュラーはエリア内に留まらずに広く動くだけでなく、左SHのドラクスラーが中に絞ることで、2トップのような形も取る。13分には、チャンの右からの折り返しに対して、ニアにミュラー、ファーにドラクスラーの2枚が合わせようとした。

 こうしてレーブは、“2つの可能性”を同時に実現しようとしたようだ。21分には、クロースがミュラーとのワンツーでエリア内に入っていく。ミュラーはワントップとしても精力的に動いた。

フランスも即席ミュラーにきっちりと対応

 ディフェンスは安定した。CBには出場停止のフンメルスの代わりにヘーヴェデスが入ったが、コンビネーションからのグリーズマンのエリア内の侵入に守備陣はしっかりと対処する。43分、カウンターに抜け出したジルーに対して、ヘーヴェデスが快心のタックルを見舞う。

 そしてボール支配率は64%を記録し、上々の出来で前半を折り返そうとした矢先のことだった。フランス代表のCK。エブラへのボールを、シュバインシュタイガーが手で防いでしまう。PKはグリーズマンがしっかり決める。0-1。

 前半を通して、ミュラーはゴメスの代役を器用にこなし続けた。しかしCBコシェルニー、ボランチのポグバやマテュイディといったフランス代表の守備陣も、受け渡しをしっかりとしながら、ミュラーにきっちりと対処した。それは後半になっても変わらず、1点のリードを奪ってからは、少し心理面での余裕もあっただろう。

 もちろんゴメスがいれば、得点が生まれていたという保証はどこにもない。それでも即席のミュラーと、時に2トップ気味になるドラクスラーの動きは予測しやすいものだったと言えそうだ。

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最終更新:7/8(金) 12:01

フットボールチャンネル

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