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マキタスポーツpresents Fly or Die誕生秘話:「V系は音楽ジャンルの新しいビジネスモデル」

ローリングストーン日本版 7/8(金) 19:00配信

俳優をはじめ、さまざまなフィールドで活躍しているマキタスポーツ。彼の音楽への造詣の深さは有名だが、近年、テレビ番組の企画をきっかけに結成した本気のヴィジュアル系バンド「マキタスポーツpresents Fly or Die」が話題を呼んでいる。



素のマキタスポーツからは想像も出来ないような赤・黒のヘアと衣装、ゴシックなメイクにナルシシズム全開のパフォーマンス。一体、彼のどこにそんなポテンシャルが眠っていたというのだろう。そして、なぜ今V系に着眼するのか。

—マキタスポーツさんの音楽への興味って幅広いですよね。昔からいろんなジャンルを広く聴くタイプだったんですか?

「これはよく話すことなんだけど、子供の頃生まれ育ったのが山梨の田舎で、東京だと雑誌とかいろんなメディアに触れる機会が多いけど、田舎にはテレビかラジオしか最新の情報を仕入れられる手段がなかったんです。しかも、当時スポーツをやってたので、夜は早く寝ちゃうから深夜放送は聴けないし。そうなると、ゴールデンタイムのど真ん中にやってた歌番組を見るしかない。そもそも歌番組って、今から考えると相当ジャンルレスな状態だったと思うんです。ニューミュージック系から、歌謡曲、アイドル、演歌・・・そういうものを見ていたので、自然と刷り込まれているのかも。あと4つ上の兄貴の影響もあって、ちょっと同世代の子達よりも幅広かったというのはあります」

—兄弟がいると、影響されてコアな音楽を聴いていたりしますよね。

「同級生がYMOとか知らなかった時に知ってたり。別にYMOの革新性とかは当然分からないし、ただ聴いた事ないような質感の音楽で気持ちいいな、くらいでしたけど。あと、兄貴と一緒になってアナーキーとかも聴いてたけど、それも深追いするわけでもなく。何せ アナーキーのアルバムが欲しい なんて言っても近所に売ってるところが無いから、一部の金持ちの倅とか、親父がレコードが好きっていう人たちにダビングしてもらって。そうやって作ったデタラメなプレイリストのカセットテープで音楽を聴いていました」

—ジャンルレスにならざるをえない環境だったと。最近はヴィジュアル系バンド Fly or Die の活動が話題ですが、ヴィジュアル系というジャンルにはどのようにして出会ったんですか?

「かなり後からですよ。僕はどちらかというと化粧していないバンドの方が好きだったんです。 男のくせに化粧なんかしやがって。ジュリー以外は認めない! って思ってた(笑)。お化粧しないバンドの方が質実剛健でカッコいいんじゃないかっていう、凝り固まった偏見がありました。ところが、だんだんBOOWYがセールスを上げて全国的に知名度も出てきて、Xが出てきて、LUNA SEA、L’Arc~en~Ciel、GLAYっていう三巨頭が出てきて一般的にヴィジュアル系という存在が知れわたってきた。それでもまだ僕自身は偏見を捨てられずにいたんですけど、ある時ライヴで『お母さん』っていう曲を披露したところ、すごいウケて」

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最終更新:7/8(金) 19:00

ローリングストーン日本版

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