ここから本文です

給食の「食べ残し」はどうすれば減らせるのか

JBpress 7/8(金) 6:10配信

 「一生懸命に作った農家の人たちに失礼だから、食べものを残してはだめ」

 かつて子どもは大人からそう言われ、食べ残しをしないようにしつけられてきた。だが近年、「食べ残しはしてもよい」とする傾向が現れ、さらに「完食を強要するのは体罰や虐待に関わる」という話題まで見られるようになった。

 「食べものを残すこと」は問題ではなくなったのだろうか。「食べものを残してはいけない」は時代錯誤の考え方になってしまったのだろうか。

■ 完食の強要が「体罰」「虐待」になりかねない時代

 学校教諭が子どもたちに給食を残さず食べさせる。これは、昔から小学校の教室などで見られた先生たちの取り組みだ。だが、そのやり方次第では「体罰」や「虐待」と言われかねない時代になった。

 2014年5月「弁護士ドットコム」が発信した記事「給食は残さず食べないといけないの?  先生が強要したら『体罰』か」が話題になった。解説者の弁護士は「無理矢理口に押し込むとか、はき出した物を食べさせるといった指導は、体罰」とする一方、「完食するまで給食が終わっていないと解釈して、児童をその場に残すという手法自体は、場所的・時間的にも、態様としても、著しく不当とはいえません」とし、判断はケースバイケースになるとの見解を述べている。

 教育評論家の尾木直樹氏も2014年にブログで、「子どもの健やかな身体考えること 確かにとても大切」としつつ、「完食はいかがでしょうか?  食事の押し付け 楽しい食事奪うことにならないでしょうか!?  完食は精神的な虐待になりませんか・・・」と綴るなどしている。

 身体的な苦痛を与えるだけでなく、子どもに厳しく指導することまでも「体罰では」「虐待では」と捉えられるようになった風潮の中、子どもたちに給食完食を強要することも非難の対象になり始めているのだ。

■ 1人あたり17.2kgの食べ残し

 子どもに給食を最後まで食べさせることがしづらくなると、当然ながら給食は残ってしまう。

1/3ページ

最終更新:7/8(金) 6:10

JBpress

記事提供社からのご案内(外部サイト)

JBpress PremiumはJBp
ressが提供する有料会員サービスです。
新たな機能や特典を次々ご提供する“進化
するコンテンツ・サービス”を目指します。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。