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栗山采配ズバリも「神ってない大型連勝」――カープ越え12連勝で2位の日ハムは強いのか弱いのか?

ベースボールチャンネル 7/9(土) 6:50配信

話題にならないファイターズの連勝

 7月8日正午現在、ファイターズは9年ぶり11連勝の只中にいる。6日はコボスタ宮城の楽天戦が雨天中止になってもったいないことをした。パチンコで言ったら「確変中」だ。今、試合をやったら勝てそうな気がする。

 広島東洋カープの「神ってる11連勝」フィーバーを横目で見ながら、コツコツ地道に勝利を積み重ねてきたのである。広島は「25年ぶりの悲願へ カープ大進撃!」(『週刊ベースボール』誌、7・18号特集)みたいにメディアで取り上げられるが、同じ11連勝してもファイターズはおとなしいもんだ。北海道のローカルメディアが盛り上がってるくらいで、たぶん全国区では11連勝中であること自体、知られていないだろう。

 それは仕方のないことだ。

 首位独走の広島と、首位ソフトバンクまで6.5ゲーム差の3位ファイターズではインパクトに違いがある。11連勝しても3位ってどういうことだろう。まぁ、大前提として本当にソフバンさんがケタ違いに強いのだ。あまりの強さに「セ・リーグ、パ・リーグ、ソ・リーグ」と別の枠組みではないかと野球ファンは噂している。

 で、そこへ持ってきてロッテさんが強い。
 一瞬、2位をファイターズに明け渡したが、すぐに奪い返した。西武に3タテを食らわせ、今季同一カード3連勝は4度目だという。8日から札幌ドームに乗り込んで「連勝対決」なんである。もう僕なんか朝からそわそわして落ち着かないが、昨日文化放送の朝ワイドに出演したら世間ではまったく話題になっていないようだ。「カープと同じ11連勝です~」と言っても西川文野アナがキョトンとしている。「でも3位です~」って冗談言ってると思われたんじゃないか。

 冗談ではないのだ。本当の本当に「カープと同じ11連勝(継続中)」で「3位」なのだ。一体、うちは強いのか弱いのか? ひょっとして3位だから中ぐらいなのか?

ショック療法が効果

 用兵という点で栗山采配を探ると、まず「戦列に戻った岡大海のスタメン起用」が当たった。何か「幸せの黄色い岡(ぜんぜん黄色くないが)」の到来が連勝を呼び込んだのである。それから「主砲・中田翔に代打を使った」ことでチームを引き締めた。(矢野謙次を)代打起用したのは一度きりだし。4番から下げたのも「腰の張り」を癒すほんのわずかの期間なのだが、ショック療法的な効果があった。

 あと大きいのは「増井浩俊を2軍に落とし、マーティンを抑え起用」したことだった。やっとファイターズの先行逃げ切りの野球が安定してやれるようになったのだ。

 作戦面で栗山采配を考えると、7月1、2、3日のソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)が面白い。メディアでいちばん露出が多かったのは3試合目の「1番・投手、大谷翔平」だった。これは敵地だったのがミソで、大谷は先頭打者ホームランを放った後、ゆっくりダイヤモンドを一周して、その後、1回表ベンチ脇でキャッチボールを始めるのである。その裏、先発したのだ。野球マンガを地で行くシーン。

 が、1、2試合目もファイターズは中身の濃い野球をした。僕が感心したのは初戦の先制得点が重盗だったところだ。「ハムは足をからめてくる」を敵に印象づける、いやらしい点の取り方だった。つまり、この1点はただの1点ではなく、今後効いてくるのだ。同一リーグの6チームが何度も当たるプロ野球の醍醐味は、こうした伏線が幾重にも張られるところだ。

 2試合目はその伏線がはっきり効果をあらわした試合だ。6回表、ファイターズの先制点は(岡を三塁に置いて)中島卓也のタイムリー。これは「ファウルで粘る中島」が敢えて初球狙いで仕留めた一打だった。どうせ粘られると思って、カウント球が甘くなった。「中島の初球打ち」も今後は敵バッテリーに考慮され、そのせいで四球を増やすのじゃないか。

 今は目立たず勝ちを拾っていくだけだが、いつかカープみたいに「神ってる」と言われたいものだ。まぁ、「神ってない大型連勝」もなかなか味があるけどね。。

追記 ファイターズは8日のロッテ戦で12連勝を飾り、こっそり2位浮上。ソフバンさんが敗れたため、地味に5.5ゲームに差を縮めた。


えのきどいちろう

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/9(土) 11:16

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