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驚異の勝率&引退しても輝く記録 野口みずきはいかにして頂点に立ったのか

THE ANSWER 7/9(土) 14:40配信

150センチと小柄ながら女子マラソンを牽引、その強さの秘訣とは

 女子マラソンの2004年アテネ五輪金メダリストで、2時間19分12秒の日本記録を持つ野口みずきさんが今春、現役を引退した。マラソンは通算10戦5勝で、5割の高勝率。150センチと小柄な体格ながら、国内外で優勝を重ねることができた強さはどこにあったのか。

「足が壊れるまで走りたい、という言葉通り、思う存分走り切れた」

 4月の引退会見で清々しい笑顔を浮かべていた野口さん。ストライド(歩幅)の広さが最大の武器だった。本人が全盛期と振り返る07年には、身長150センチを超える約151センチのストライドを手にしていた。

 一般的に歩幅は身長の80~90%前後とされ、身長を超えるのは珍しい。2000年シドニー五輪金メダルの高橋尚子さんはピッチ走法で、身長163センチに対して約140センチだった。身長が低い野口さんだが、Qちゃん超えの広い歩幅で省エネの走りを実現。体格が小さくても勝てる技術を身に着けた。

座右の銘とは? 月間1300キロを走り込んだことも

 広いストライドを生み出すには、下半身を中心とした筋力の強化が欠かせない。野口さんが現役時代に習慣としていたのが、スクワットによる筋トレだった。体重40キロの1・5倍にあたる60キロのバーベルを持ち上げて鍛えていた。

 さらに、座右の銘は「走った距離は裏切らない」。左太もも付け根の故障で欠場した北京五輪前は、月間1300キロ以上を走り込んだ。長い距離を踏んで強化する箱根駅伝強豪校の男子学生も、月間1000キロ程度。女子選手としては異例の練習量で追い込み、トップ選手の立ち位置を築き上げた。

 2005年のベルリン・マラソンで出した日本記録は、10年経っても破られない金字塔となっている。現役を退いてもなお、野口みずきの名は日本女子マラソン界に燦然と輝き続けている。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/9(土) 14:40

THE ANSWER

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