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カープ岡田、二軍での中継ぎ経験で取り戻した「まとまりある荒々しさ」。22歳ルーキーがV奪回ロード加速へ

ベースボールチャンネル 7/10(日) 6:50配信

一軍抹消も「焦り」なし

 開幕から約3か月、プロ9試合目にして、ドラフト1位ルーキーは笑顔を見せた。一度は一軍登録を抹消されたが、一軍復帰の5月14日以降、クオリティースタートの好投を続けていた。それだけに、プロ初勝利は本人のみならず、チームにとっても待望のものであった。

 初白星が叶わない時期も、岡田明丈に「焦り」はなかった。

「(自分の投球に)あんまり納得しているわけではありませんが、ある程度の仕事はできていたように思っていました。それが勝ち星につながるかは別の問題ですから、いつかは勝てると思っていました」

 大阪商業大4年でブレイクし、最速153キロの剛速球でドラフト1位に入団、キャンプの段階では、勝利の方程式の一角も検討されたほどの逸材である。1年目からの活躍は周囲も期待を寄せるところであった。
 しかし、デビュー2戦目となる4月28日のスワローズ戦で被安打2、4四球の乱調で6失点、1回をもたず降板、一軍登録を抹消された。

 解消すべき課題を整理した。

「あの状態では、あの結果が当然だったと思います。気持ちばかりが前に行って、体が動きませんでした。打たれたくない、四球も出したくないという思いから、気持ちが入りすぎて、自分の力が出し切れませんでした」

ストライク先行で追い込みたい

 持ち味の「球の強さ」を出し切れなかった右腕に、ファームの首脳陣は中継ぎでの登板機会を与えた。これが、きっかけになった。「中継ぎをやらせてもらうことで、イニングの入りで、全力の自分の球を投げられるようになりました。それが、1イニング1イニングにしっかり投げ切れるようになったきっかけだと思います」

 5月中旬、一軍に戻ってきた岡田は、再び、外連味(けれんみ)のないピッチングを見せるようになった。腕を振る。ストライクを先行させる。「まとまりのある荒々しさ」を取り戻したルーキーが結果を残し続けるのは必然の結果であった。

「最初からストライク先行で、打ち取っていく気持ちです。すると、バッターも差し込まれるケースが多くなっていきます。内野ゴロや外野フライになることが多くなるように思います。まずは、ストライク先行で、相手打者を追い込んでいきたいです」

 本格派右腕は、あくまで力で押すピッチングを見せる。ただ、向上心豊かな男は、さらなる高みも見据えている。もちろん、意識してインサイドをきっちり突けば、必要な場面ではコーナーワークに細心の注意も払っていくつもりである。

「バッターをねじ伏せるつもりで、一試合一試合に全力で、チームの優勝に貢献したいです」

 落ち着きの中に、初々しさもある。22歳のルーキーは、真っ向勝負に無限の可能性を秘めたルーキーの初白星は、カープのV奪回ロードを加速させてくれそうである。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/10(日) 6:50

ベースボールチャンネル

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