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荻原次晴氏、松岡修造氏らはなぜ“売れっ子”なのか 荻原氏が語る秘訣とは

THE ANSWER 7/10(日) 11:58配信

「テレビ局に行くのも嫌だった」…荻原氏が語るキャスターとしての転機

 アスリートのセカンドキャリアでキーポイントになるのは、いい意味で現役時代のプライドを捨てることが出来るかどうか――。1998年長野五輪ノルディック複合日本代表で、現在はスポーツキャスターを務める荻原次晴さんが、自身だけでなく、松岡修造さんら著名なアスリートの名を挙げ、セカンドキャリアでなぜサバイバルできているのかを明かした。

 明朗な語り口でスポーツの魅力を伝える荻原さん。2014年のソチ五輪ではノルディック複合日本代表の渡部暁斗選手の銀メダル獲得に号泣したことで、国民のハートを掴んだ。しかし、そんな同氏も「スキー以外の知らないスポーツを語る機会が多かったので、最初の数年間はテレビ局に行くのも嫌だった」時代があったという。

 では、どのようにしてスポーツキャスターという職業を自分の中で消化していったのか。

「最初は『スポーツキャスターはあらゆるスポーツに精通しなければいけない』と思っていました。ただあるタイミングで『僕は野球やサッカー、ゴルフに詳しくないんだ!』と開き直った。そこから急に肩の荷が下りたんです」

 荻原さんはそう振り返る。それ以降は自分の感じた思いをそのままカメラに向けて伝えられるようになったという。

セカンドキャリアで大切なのは…

「きっと、セカンドキャリアで大事になるのは“プライド”の部分なんですよね。例えばスポーツキャスターで考えてみましょう。私もそうですが、松岡修造さん、陣内貴美子さんといった方は、メダルを取った実績はないんですよね。だからこそ、ひとまず現役時代のことは横に置いておいて、謙虚に仕事を受けようと思っているんですね」

 松岡さんはテニスのトッププレーヤーとして活躍し、1995年のウィンブルドンで日本人男子選手として62年ぶりとなるベスト8進出。陣内さんも女子バドミントンで92年バルセロナ五輪代表に選出されるなど、日本を代表するアスリートであることは確かだ。しかし、勝ち負けがすべてとなる競技と違って、人との関わり合いである社会人生活では、人間性も問われることになる。これはスポーツキャスターだけでなく、一般的な社会人生活でも同じことが言えるのではないかと荻原さんは指摘する。

「アスリートのセカンドキャリアに正解はないです。例えば引退後、会社を興したりキャスターになることが成功で、競技から全く離れた仕事で働くということが失敗というわけでは全くありません。最後はセカンドキャリアに進んだ選手それぞれの気持ちが決めるのだと思います。ある競技の元アスリートは『近所でバイトしてるだけ』と気落ちしていましたが、非常にもったいないことです。最終的には自分がハツラツと働ける場所を探すのが大事になるので」

 そう指摘する荻原さんは自身も「今の目標は(2018年の)平昌冬季五輪でしっかりとメーンキャスターを務められるように頑張って、その2年後の東京五輪でもキャスターとして携わりたいですよね」と長期的な目標を持ちながら日々活動しているという。現役引退後もしっかりと目標設定し、前向きに第2の人生を送っていけるか。テレビで生き生きとした姿を見せる元トップアスリートから学べる点は多い。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/10(日) 11:58

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