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【G大阪】「練習は嘘つかへん」遠藤や丹羽がパトリックを称賛!一方の長谷川監督は「調子に乗っては困る」

SOCCER DIGEST Web 7/10(日) 8:00配信

「途中出場で納得はしていないでしょうけど、チームに勢いをもたらしてくれる」(遠藤)

 チームにとって、パトリックの爆発は待ちに待った瞬間だった。
 
 J1第2ステージ2節のG大阪対仙台戦。1-1の同点で迎えた65分、1トップで先発したアデミウソンに代わってパトリックが途中出場すると、ここから一気に試合が動き出した。
 
 長谷川監督が“流れを変える切り札”として送り込むと、その期待に応えるかのように、投入直後にGKと1対1の場面を迎える。しかし、相手GKの好セーブに阻まれ、惜しくもゴールならなかった。
 
 今季、ここまでノーゴールと不発のパトリックだけに、その場面の直後は「またか……」という空気がホーム吹田を包んだ。その瞬間を背後で見ていた右SBの米倉は、「あそこで何か言ってもあれなんで、『落ち着け』と言った」と振り返る。
 
 ところが、この日のブラジル人ストライカーはひと味違った。
 
 78分、倉田が左サイドを突破してラストパスを送ると、エリア中央で待ち構えるパトリックは相手のマークを外してヘディング。GKも素早く反応したが、ボールはその横をすり抜けてネットに吸い込まれた。さらに90+2分、今度は左足で強烈なシュートを叩き込み、今季初ゴールから勢いに乗って2ゴールと躍動した。
 
「彼本人もホッとしたと思う。途中出場で納得はしていないでしょうけど、それでもああやって途中から入ってチームに勢いをもたらしてくれる。いろいろな選手が点を取るのは、チームにとっても重要」と、遠藤はパトリックの働きを称賛した。
 
 一方、「パトは自信をなくしている感があった」と語る米倉は、「パトのゴールで、みんなが元気になれる」とも語り、さらにこう続けた。
 
「今日、泣いて喜んでいましたけど、やっぱりあいつが乗ってくれたら、チームも乗れると思う。結果を出してくれた、って言えるような立場ではないけど(笑)」

「やっぱり練習は嘘つかへんっていうところを証明してくれた」(丹羽)

 冗談交じりに、パトリックの“左足シュート”をいじったのがCBの丹羽だ。
 
「練習では見たこともない左足のシュートが、試合で見られてびっくりした(笑)。ただ、ヘディングはパトらしかったけど。本人が一番安心したでしょうし、僕らも点を取ってほしい気持ちでいた。ガンバは夏場以降、調子が上がってくる傾向にあるなか、パトの得点というのは、チームにとって大きい。間違いなくチームは勢いづく」
 
 丹羽が何より称えたのは、パトリックの試合に臨む姿勢だった。「居残りトレーニングをやっていたし、僕はそういうところも見ている」と語り、「昨日もずっと居残りでシュート練習をしていた。そういう姿勢が結果に結びつくと思う」と賛辞を送る。
 
 そして、丹羽はこう総括した――「やっぱり練習は裏切らへん」と。
 
「やっぱり練習は嘘つかへんっていうところを証明してくれた。そういうのを、若い選手や試合に出ていない選手が見て刺激を受ければ、それがチームの力になる。そういう意味でも、あの2点は大きかった。パトに2発生まれて、アデも刺激される。FW陣が活性化され、良い競争が生まれるのは、チームとしてもすごく良いこと」
 
 もっとも、長谷川監督はパトリックの働きを評価しつつ、冷静に現状を見つめて、厳しい言葉も残している。
 
「パトのために、選手やスタッフが居残りで練習に付き合った。それを忘れないでほしいなと(笑)。みんながパトリックに取ってもらいたいと思っていた。(2ゴールで)調子に乗ってもらっては困る。前半戦(第1ステージ)も頑張っていたが、引き続き結果を出してもらいたい」
 
 チームは2試合連続3ゴールと好調をキープ。ブラジル人ストライカーの復調で、さらに勢いに乗るか。三冠を達成した14年のように、夏場からの快進撃に期待が懸かる。
 
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:7/10(日) 17:58

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