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治安の悪かったLAのヴェニスビーチが 憧れの街へと生まれ変わった理由は?

CREA WEB 7/10(日) 12:01配信

#099 Venice Beachヴェニスビーチ(アメリカ)
かつての“悪ガキのビーチ”がここ数年で様変わり

 海とカルチャーには、相関関係があるようです。

 サーファー、ダイバー、リゾーターなど、海好きにもいろいろなタイプがあります。サーファーはいい波が立つところ、ダイバーは水中が面白いところ、リゾーターはステキなホテルがあるところを選びます。それぞれの人々が集まるビーチごとに、そのジャンルのカルチャーが根付き、特有のヴァイブスを感じたりします。

 その点、南カリフォルニアはサーファーの領域でしょう。

 ボディボードをかじっているけれど、圧倒的にリゾーターであり、ダイバーである私としては、モルディブよりも遠いイメージ。訪れた回数も、実はそれほど多くはありません。

 今回紹介するヴェニスビーチへ初めて訪れたのは、たしか15年くらい前。高級リゾートエリアのサンタモニカとマリナデルレイに挟まれながらも、当時のヴェニスビーチは角が尖った“悪ガキのビーチ”。地元の人に「治安が悪い」と脅されたので、クールだけれど、どうも近付きがたいイメージがありました。

 それがここ数年で、おしゃれな印象に様変わり。ビーチ近くの物件は人気が高く、今ではロデオドライブ級の家賃だとか。こうしてヴェニスビーチは近寄りがたいエリアから、住んでみたい町へ格上げに。

筋肉自慢の美男美女がカラダに磨きをかける

 地元サーファーいわく、「サーフタウンはもともと貧困層の集まるゲットーだったりするけれど、サーファーによって音楽や絵画、食などのアートが発信され、ギャラリーやカフェが増えてくる。カルチャーが生まれると、人々もやってくるようになる」。なるほど! 

 ヴェニスビーチを歩いてみると、それにしても、いろんな人が集まっています。

 砂浜にはパラソルの下に小さな子供連れのファミリーや友達グループ、海沿いの遊歩道には自転車やセグウェイの一団、Tシャツショップやレストランなどカラフルな店が軒を連ねるオーシャンフロントウォークにはダンサーやラッパー、そしてシニアを含めた、あらゆる年代のツーリスト。

 中でもインパクト大なのが、マッスルな人々! ビーチに面したマッスルビーチジムには筋肉自慢の美男美女が青空の下、ベンチプレスや各種マシーンに向かってカラダに磨きをかけています。遠巻きにしてツーリストが遠慮がちに向けたカメラに気づくと、ばっちりと筋肉を盛り上げてポージング。

 この筋肉カルチャー、歴史が長く、始まりは1930年代頃。65年に誕生したマッスルの殿堂「Gold's Gym」には、かつての知事のシュワルツェネッガーも通っていたとか。今も内陸にある「Gold's Gym」ではフェンスで目隠しされ、音楽などのない静寂の中、ガシャンガシャンとマシーンの音が外からでも聞こえる、ストイックな空気が流れています。

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最終更新:7/10(日) 12:01

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