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もし元AKB48の総監督・高橋みなみさんが三菱自動車の社長になったら。~コミュニケーション不全に陥った会社への処方箋~(榊裕葵 社会保険労務士)

シェアーズカフェ・オンライン 7/11(月) 5:20配信

三菱自動車で不祥事が相次ぐのは、「企業体質」の問題であると報じられている。

■三菱自動車の企業体質の問題点
人間の性格がそう簡単に変わるものではないよう、企業体質という企業の「性格」も、簡単に変えられるものではない。

だからこそ、過去の例を見ても、日産自動車がカルロス・ゴーン氏を、日本航空が稲森和夫氏を、米国で言えばIBMがマッキンゼー出身のルイス・ガースナー氏を受け入れたように、社外から全く異なる価値観を持ったトップを迎え入れ、既存の企業体質を破壊し、再生を託すという経営再建が取られることがある。

この点、私は前AKB48グループ総監督の高橋みなみさんが三菱自動車の総監督、もとい、社長に就任したら、案外、企業再建を成功させてしまうのではないかと考えている。

その理由は、高橋さんがAKB48卒業を機に著した「リーダー論」を読み、また、長年AKB48を見てきたファンの1人としても、高橋さんの経験や才能が、三菱自動車の抱える企業体質を改革するのに大いに役立つのではないかと思ったからだ。

メディアで指摘されている三菱自動車の企業体質の問題点は、整理すると、おおむね以下の3点に集約される。

1.上に対してものが言えない体質
2.セクショナリズムの体質
3.丸投げの体質

三菱自動車の企業体質の3つの問題点を、高橋みなみ社長がどのように改善していくか、私なりに考察をしてみたい。

■コミュニケーションのハードルを下げる
まず、「1.上に対してものが言えない体質」に対してである。

産経新聞社が運営するWebサイト「産経ニュース」では、以下のように報じている。

「三菱自動車の燃費データ不正問題で、燃費目標の達成に向け、開発部門に強いプレッシャーがかかり、データの不正操作につながった可能性があることが23日、分かった。
「開発部門の社員は物を言えない環境で厳しい状況に置かれていないか」
不正発覚後初となった21日の三菱自の企業倫理委員会はこう指摘している。

開発部門に強いプレッシャー「物を言えない環境では」 熾烈な競争…部長級2人が退職の“事件”も産経ニュース 2016/04/24」


このように、三菱自動車では、「上に対してものが言えない」ことに加え、目標達成の強いプレッシャーをかけられていたことが、データの改ざんや隠ぺいにつながった可能性が高い。

もし、現場の責任者が問題点や困りごとを実直に上層部へに伝えることができ、経営陣や上級幹部も聞く耳を持つ社風があったならば、話し合って技術的に可能な目標を再設定し、不正に走るようなこともなかったのではないだろうか。

この点、「リーダー論」によると、高橋さんは、総監督時代「ヘラヘラしてコミュニケーションの壁を低くする」ということを常に心がけていたそうで、ふざけたことを言って年下のメンバーにちょっかいを出したり、エセ関西弁を使ったりして、わざと「いじられキャラ」を演出して、話しかけられやすい雰囲気を作ったということである。(ただし、叱るべきときには口調を変えるなど「モードチェンジ」によりリーダーとしての威厳も両立させていた)

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最終更新:7/11(月) 5:20

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