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「なんてフィニッシュだ!」 EURO決勝で明暗を分けたポルトガルと仏の2人のスーパーサブ

Football ZONE web 7/11(月) 7:27配信

決勝弾のエデルの歓喜と優勝弾外したジニャクの落胆

 欧州選手権(EURO)決勝は、延長戦の末にポルトガル代表が1-0でフランス代表を下し、大会初優勝を飾った。両チームの切り札となったスーパーサブが大きく明暗を分ける結果になった。

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 ポルトガルはエースのFWクリスティアーノ・ロナウドが前半のうちに負傷交代を余儀なくされるアクシデントがあり、全体に守勢のままゲームを進めていた。一方のフランスも、開催国でありながら準決勝から中2日という厳しい日程ということもあってか、ここまでホスト国をけん引してきたFWアントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)、FWオリビエ・ジルー(アーセナル)の動きにはダイナミックさが欠け、決定機を作り出せなかった。

 両監督は後半30分過ぎに、こう着状態の打開に動いた。フランスのディディエ・デシャン監督は後半33分にジルーに代えて、ここまで不発が続くFWピエール=アンドレ・ジニャク(ティグレス)を投入した。ポルトガルのフェルナンド・サントス監督は、今大会でブレークした18歳の新鋭MFレナト・サンチェス(バイエルン)に代えてFWエデル(リール)を投入。この両選手が、ゲームの勝敗を分けることになった。

 先に最もゴールに近づいたのはジニャクだった。後半アディショナルタイム、DFパトリス・エブラが左サイドからグラウンダーで入れたボールをキープすると、鋭いターンと切り返しで相手DFペペ(レアル・マドリード)を翻弄。飛び出してくるGKルイ・パトリシオ(スポルティング)のニアサイドを右足で狙ったボールは、バウンドしながらゴールへ飛んだがゴールポストに弾かれた。まさにラストプレーで、これを決めていればジニャクがヒーローになって自国開催を優勝で締めくくれる場面だった。

元英代表FWシアラー「出場直後から脅威に」

 しかし、ジニャクが決めきれずに迎えた延長戦で、決着をつけたのはエデルの一撃だった。延長後半4分、フランス代表DFローラン・コシエルニー(アーセナル)のマークを弾き飛ばすようにボールをキープしてターンすると、ゴールから約20メートルの距離から右足を一閃。地を這うように飛んだボールは必死に飛びつくフランスGKウーゴ・ロリス(トットナム)の手の先を抜けてゴール左に突き刺さった。

 元イングランド代表FWで英公共放送「BBC」の解説者、アラン・シアラー氏は「エデルは途中出場した時から脅威だった。高い位置でボールをキープしていた。そして、なんてフィニッシュだ。ウーゴ・ロリスには止めるチャンスはなかった」と絶賛した。

 これが決勝点になり、エデルはポルトガルを初のメジャータイトルに導いたヒーローになった。タイムアップの笛が鳴った瞬間、ジニャクはピッチに崩れ落ち、エデルは歓喜に飛び回った。途中出場の2人に訪れた勝者と敗者のコントラストは、残酷にも決勝会場のスタッド・ドゥ・フランスに映し出された。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/11(月) 11:19

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