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【MLB】メジャー再昇格、川崎宗則が期待される理由。「ひょうきん者こそ今のカブスが必要としている存在」

ベースボールチャンネル 7/11(月) 17:00配信

ムードメーカーの本領発揮

 急失速したカブスを蘇らせる起爆剤となるか。川崎宗則が9日のパイレーツ戦から、約2カ月ぶりにメジャーの舞台に帰ってきた。再昇格したその日は守備から途中出場し1打数無安打。いきなり結果は残せなかったが、知将ジョー・マドン監督はカンフル剤として川崎にしかできない仕事を期待している。

 ESPNのジェシー・ロジャーズ記者は、早速川崎劇場の模様をツイートした。「クリス・ブライアントは、このひょうきん者のムネノリ・カワサキこそが今のカブスのクラブハウスが必要としている存在だと訴えた」と同記者。25本塁打でナリーグトップに立つスラッガーはこんなエピソードを披露したという。

 敵地でのパイレーツ戦へ、チームのホテルから移動するバスの車中。二塁手のベン・ゾブリストが川崎に「どこからやって来たんだ?」と声を掛けた。傘下3Aアイオワでプレーしていた川崎。移動が激しいマイナーの日程をメジャーの選手たちは把握しておらず、昇格前日はどこの都市にいたのかを聞きたかったという。

 間髪入れず返ってきたのは「ジャパン!」との答え。車中は爆笑の渦に包まれたそうだ。合流早々、球場到着を待たずしてムードメーカーの本領発揮となった。

 さらに劇場は加速する。CSNシカゴ電子版によると、クラブハウスに到着した川崎は待ち受けた番記者らに深々と頭を下げあいさつ。ただその顔面には「まるで『映画・羊たちの沈黙』に登場するような酸素マスクが装着されていた」というのだ。そしてマスクを付けたまま幻惑的なダンスまで披露し、スタッフや関係者を喜ばせた。

首位キープも失速気味

「彼の再昇格をためらうことはなかった」とジョー・マドン監督。「素晴らしいタレントだ。彼の打撃が好きだし、シーズンのどこかで必ず助けになる選手だと思っていた」と期待を口にした。

 マドン監督は切れ者であると同時に、選手たちをリラックスさせたり気分転換のため奇策を次々と繰り出してきた。昨年は連敗中のカブスのクラブハウスにマジシャンを招きショーを披露。レイズ時代にはDJを招きダンスホールに変えたり、オウム、ペンギンなどを呼び動物園に変えたことまである。選手のメンタル面を前向きに保つため、あの手この手を考えている。

 川崎昇格もその一つと言えるのかもしれない。昇格当日にチームは敗れ5連敗となった。開幕からメジャー最高勝率で独走状態だったカブスだが、この試合まで直近10試合は1勝9敗と大ブレーキ。序盤の貯金が効いて地区2位とは6.5ゲーム差を保つが、メジャー最高勝率の座はジャイアンツに明け渡している。

 後半戦からの立て直しへカギを握るムードメーカー。川崎は公式ブログで「試合には負けてしまいましたが、久しぶりのメジャーの試合楽しみました。やっぱりメジャーの球場は照明が明るくてプレーもしやすいし、雰囲気も最高だね!」と再昇格の喜びを明かした。

 1945年からワールドシリーズ進出を阻んできた「ヤギの呪い」を解き、1908年以来のワールドチャンピオンになるのは今年しかないとファンの鼻息は荒い。元気者・ムネリンにはグラウンド内外でのフル回転が求められる。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/11(月) 17:00

ベースボールチャンネル

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