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「言葉にならない大きな失望」 EURO決勝ポルトガル戦で悲劇的敗北の仏代表デシャン監督が落胆明かす

Football ZONE web 7/11(月) 10:20配信

特定のスターに頼らない戦いぶり

 欧州選手権(EURO)でグループの団結を強調して決勝まで勝ち上がってきたホスト国フランスのディディエ・デシャン監督は、決勝戦で延長戦の末にポルトガルに0-1で敗れた後、「言葉にならない大きな失望」と落胆している。フランス紙「レキップ」が伝えている。

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「我々は、自国開催のEUROで優勝するという千載一遇のチャンスを逃してしまった。言葉にならない大きな失望がここにある。この大会を総括するには少し時間が必要だよ」

 2000年大会で選手としてEURO優勝に貢献したデシャン氏には、選手と監督としてEURO制覇という記録もかかっていた。しかし、フランスはボール保持率で上回り攻撃を仕掛ける回数も多かったが、1点が遠かった。延長戦で決勝ゴールを許して敗れ去った。

 デシャン監督は開幕当初からグループとしての団結を強調してきた。開幕ルーマニア戦で精彩を欠いたFWアントワーヌ・グリーズマンとMFポール・ポグバは第2戦アルバニア戦ではベンチスタートにした。準々決勝でDFアディル・ラミとMFエンゴロ・カンテを出場停止で欠くと、DFサミュエル・ウムティティとMFムサ・シソッコを起用。その2人は準決勝、決勝でもスタメンで起用した。特定のスターに頼らないグループ全体での戦いで栄冠まであと一歩のところまで戦い抜いてきた。

「我々はともに勝ち、ともに苦しみ、そして今日ともに敗れたんだ」

テロの脅威と戦う国民に「心を揺さぶる戦いができた」

 開催国フランスは、昨年11月に首都パリが同時多発テロに襲われた。フランス代表が国際親善試合ドイツ戦を戦っていた最中のサンドニ競技場にもテロの魔の手は伸びていた。スタジアム内で爆発が起こり、死者も出した。両チームはロッカールームで恐怖の夜を明かした。今大会は一時開催も危ぶまれ、厳戒態勢の中で行われた。国家の危機を乗り越える象徴となったフランス代表チームには、国民に勇気を与えるという使命も課せられていた。

「我々は、フランス国民の心を揺さぶるような戦いをしたと誇りに思っている。もし、我々のホームであるこの場所でトロフィーを掲げることができていたらどんなに素晴らしかったか…。残念ながら、それを実現することはできなかった」

 今大会の盛り上がりは、強豪国がグループステージで苦戦する波乱も起こる中でホスト国フランスが勝ち上がっていったことで盛り上がった。そのドラマはハッピーエンドとはいかなかったが、デシャン監督が率いるフランス代表がみせた団結の精神は、世界中に届いたはずだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/11(月) 10:31

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