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【EURO2016】開催国フランスを優勝から遠ざけた“世紀の誤審”

SOCCER DIGEST Web 7/11(月) 8:26配信

EURO決勝で起こった世紀の誤審

 それは、0-0で迎えた延長の107分に起こった。
 
 フランス陣内、ペナルティーエリアの少し外側に上がった浮き球のパスを、モウチーニョがダイレクトで合わせる。これを競ったのはポルトガルのFWエデルとフランスのCBコシエルニー。直後、イングランド人のマーク・クラッテンバーグ主審の笛が鳴る。
 
 コシエルニーが腕でボールを叩き落としたとして、ハンドの判定。イエローカードが提示された。
 
 しかし、VTRで確認すれば、ボールが当たったのはエデルの左手。決勝の舞台、それもスコアレスで迎えた延長戦という緊迫したシチュエーションでの、まさかの誤審だった。
 
 これで得たゴール正面からのFKを、ゲレイロが左足で狙う。この一撃はクロスバーに弾かれ、フランスは難を逃れたものの、しかしポルトガルに決勝点が生まれたのは、そのわずか2分後だった。
 
 誤審の影響がなかったとは言い切れないだろう。
 
 左サイドから内にドリブルで持ち込んだエデルに対し、それまで好守を見せていたコシエルニーは激しく当たりに行かなかった。いや、行けなかった。

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  おそらくその時、2分前にもらった“理不尽な”イエローカードが、彼の脳裏をよぎったに違いない。
 
 この状況で退場だけはできない――。
 
 そんなコシエルニーの一瞬の躊躇が、エデルの決勝ゴールを呼び込んだと言っても決して大げさではないはずだ。
 
 誤審直後のFKが決まらなかったことで、あるいは大きな問題にはならないかもしれない。しかし、間接的ながら、その影響はフランスにとってあまりに甚大だった。
 
 2015-16シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝でも主審を務めるなど、実績十分のクラッテンバーク主審だが、代表のメジャー大会で笛を吹くのは意外にもこれが初めて。
 
 開催国フランスを優勝から遠ざけた“世紀の誤審”の背景には、極度のプレッシャーがあったのかもしれない。


 

最終更新:7/11(月) 23:40

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