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テロが起きる現場には8つの前兆がある! 得体の知れない募金にも要注意

HARBOR BUSINESS Online 7/11(月) 16:20配信

◆ビジネスで活用する微表情学第5回

 バングラデシュの首都ダッカで日本人7名を含む人質20名が武装グループに殺害されるという痛ましい事件が発生しました。この度の事件だけでなく、世界各国で日本人が巻き込まれるテロ事案が起きています。

⇒【資料】危険表情の例

 私たちはこうしたテロリズムにどのように対峙したらよいのでしょうか。また同時に日本国内でのテロリズムの可能性についてどのような心構えが必要なのでしょうか。

 今回は、ビジネスで活用する微表情学の番外編として、テロリズムが起きる空気、テロリズムの徴候をご紹介します。

 この徴候は全部で8つにまとめられており、アメリカ合衆国国土安全保障省の後援を得て注意喚起ビデオとして製作されYoutubeなどで紹介されています。

 また各州の警察も8つの徴候を軸に独自にビデオを制作し注意喚起及び情報提供を求めています。

◆「テロ」の兆候8つのポイント

 次の8つはテロリストがテロリズムを計画しているときの行動だと考えられています。「⇒」で記した部分は、清水が追加情報として追加したポイントです。

(1)監視

 行楽地や商業施設、その他公共の場などで監視カメラや出入り口、スタッフの配置を写真などで記録している人物に警戒して下さい。

⇒普通に写真を撮っている人との大きな違いは、監視カメラや出入り口にカメラを向けているところです。また旅行者は他人の要求に応じて、進んで自分が撮影した写真の内容を見せてくれますが、テロリストはそれを拒否する傾向にあります。

(2)情報収集

 施設の運営形態やセキュリティーに関わる質問、その他、公になっていない情報を施設関係者に尋ねてくる人物に警戒して下さい。

⇒施設の運営形態を知るために短期アルバイトとして潜入する、セキュリティー会社などに見込み客を装ってセキュリティーの内情を聞いてくる手法が考えられます。

(3)セキュリティの脆弱性

 セキュリティの脆弱性をテストするために、テロリストは、ターゲット施設内の電源を切ったり、カギを壊したり、防犯カメラの機能を停止させたりします。また施設内にカバンなどを置き、立ち去ります。どのくらいの時間で警備員が来るかを確かめます。このような出来事があったら警戒して下さい。

⇒日本でも駅や公共の場で得体の知れないバックが置き去りにされているのを見かけることがあります。ただの忘れ物の可能性が高いと思われますが、中には犯罪を実行するためのセキュリティー脆弱性テストを意味するものもあるかも知れません。

(4)資金集め

 聞いたことのない団体から募金をお願されても、募金しないで下さい。テロリストの資金集めとして利用されていることがあります。またテロリストは使い捨てのプリペイドカードで買い物をする傾向にあります。買い物の仕方が通常と異なる場合、警戒して下さい。

⇒日本でも最近、得体の知れない団体が募金活動をしているのを見かけることがあります。どういう団体か把握してから募金することはあまりしないでしょう。「貧しい子どもたちのために」と言われるとつい募金に協力したくなります。

(5)ツール集め

 テロリズムを実行するために、テロリストは、武器、車、コミュニケーションシステム、その他日用品を揃えます。通所の購買パターンと違う買い方をする人物がいたら警戒して下さい。また通常の方法では手に入れることができないもの、セキュリティカードやID、パスポート、制服などが紛失したら直ちに関係機関に届け出て下さい。

⇒インターネットオークションで驚くほどリアルな警察手帳とか制服とかがあります。普段、本物の警察手帳を観ない人が、少しギミックの入った偽物の警察手帳を見せられても、その真偽を見抜くことは難しいでしょう。

(6)場にそぐわない人物

 テロリストはターゲット施設に施設関係者を装って入り込むことがあります。見慣れない顔、不完全な制服を着ている人物、不適当な場所にいる人物に警戒して下さい。またセキュリティーカードが使えないという人物にも警戒が必要です。

⇒わざと身を隠せそうなところに一般人を装い入り、警備が来るかどうか、来るならどれくらいの人数と時間で来るか、観察する手法があります。

(7)リハーサル

 例えば爆弾を使ったテロを考えるとき、小規模の爆弾を使ってリハーサルします。また人気のないところで小規模の爆弾を爆発させて、警察の到着時間や様子を監視したりします。警察の動きを観察しているような人物がいたら警戒して下さい。

(8)最終的な準備

 テロ行動に必要な人物や物を配置する段階です。普通ではない行動を取る人物に警戒して下さい。

⇒テロ発生に最も切迫している段階と言えます。この段階で、危険表情が観察される可能性があります(詳細は、拙稿を参照して下さい)。この表情をしている人物がいたら最高度の警戒心を持って下さい。その場からなるべく早く遠くに立ち去ることが最優先となります。

★危険表情の例

 こうした徴候の一つ一つがテロ防止のための有益な情報となります。テロを防止するために一人でできることは限られますが、私たち市民一人一人の警戒心の集約が大惨事を防ぐことになり得ます。

 日本でも、海外にいるときでも、こうした8つの徴候に気付いたら、セキュリティー機関に通報もしくは注意喚起を促すことが大切です。

<文/清水建二>

<参考動画>

本日のご紹介した8つのテロリズムの徴候が動画で紹介されています。とてもわかりやすく説明されています。

CELL

https://www.youtube.com/watch?v=T-syiULtcRM

ミネアポリス警察

https://youtu.be/PKLVmZKEi8o

ユタハイウェイパトルール

https://youtu.be/W4RKOxPhtsU

※本稿の画像の権利は、株式会社空気を読むを科学する研究所に帰属します。無断転載を禁じます。

<文・清水建二(しみずけんじ)>

株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役

1982年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でコミュニケーション学を学ぶ。学際情報学修士。 日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持している。20歳のときに巻き込まれた狂言誘拐事件をきっかけにウソや人の心の中に関心を持つ。現在、日本ではまだ浸透していない微表情・表情の魅力、実用例を広めるべく企業コンサルタント、微表情商品開発、セミナー等の活動をしている。また、政治家や有名人の微表情を読んで心理分析するなど、メディア出演の実績も多数ある。著書に『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』(飛鳥新社・7月22日発売予定)がある。

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7/11(月) 16:36

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