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パリッともっちり、力強くも味わい深い 究極のバゲットが買える神戸のパン屋さん

CREA WEB 7/11(月) 12:01配信

 神戸・元町商店街から路地を南へ。「澳門(マカオ)街」と名付けられた細い通りに面した小さなベーカリー「La LOTTA BAKERY(ラ・ロッタ ベーカリー)」。さりげない木の看板が目印です。

 店内は木のフロアに黒い壁。正面奥にはピカピカのオーブン。入って左手にある平台と小さな棚にパンが並んでいます。シンプルでシックな男っぽいお店を営むのは、若い女性でした。

 兵庫県生まれのこばやしのりこさんは、小さい頃から食べ物に関心があって、料理を手伝っていたといいます。「幼稚園の時から、将来はパン屋さんかケーキ屋さんになると決めていました」。趣味では飽き足らず、地元の個人店や大手ベーカリーで修業。27歳で上京し、フランスの人気店でも経験を積みました。

「30歳までに神戸で自分の店を持つことを目標にしていたんです」。その目標と小さい頃からの夢を叶え、2016年3月18日に自店をオープン。今の場所を選んだのは、「神戸が好きで、石畳の路地が気に入って」だそう。

「毎朝3時から、がむしゃらにパンを作っています」。厨房まで全て見える造りにしたのは、「パンを作っている様子を見てほしいから」。イートインコーナーを設けたのは、「食べた感想が聞きたいから」。パン作りにかけるこばやしさんの情熱は半端ではありません。

「自分が食べたいと思うパンだけを作って並べています」とこばやしさん。よく見ると、平台の上は、形は様々ですが、色は地味な茶色一色。

フランスパンで勝負したい!

「フランスパンで勝負したいんです。フランスに行ったこともないんですけど」とにっこり。「バゲットが大好き。本当はバゲット専門店がやりたかったんです」と言います。

 その「バゲット」は、外皮は軽い歯触りで、中はもっちり。噛むうちに小麦の甘みが広がります。「毎日食べたいバゲット。何もつけず、そのまま食べてほしい」。1日置いても固くならず、オーブントースターで温めると中がふんわりするのが特徴。バタールやフィセル、ブールやクッペなどのバリエーションを作らず、あえてバゲット1種類とそのプチサイズだけにするこだわりよう。

 そんなバゲット生地を使ったパンのバリエーションをご紹介しましょう。

「バゲットオランジュ」は、愛媛産のブラッドオレンジのピール入り。オレンジの風味が広がり、さわやかな甘みも。

「キャトルナッツ」は、クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピーカンナッツの4種類が入っています。それぞれのナッツの異なる風味が楽しめる香ばしい一品。チーズと一緒にワインに合わせたい。

「バゲットフロマージュ」は、チーズの豊かな風味にパン生地の旨みがマッチ。サックリ、歯切れがよく、これもワインにぴったり。

 ケースの中にあるのが、バゲットを使ったサンドイッチ。バゲットにハムやソーセージだけをはさんだシンプルなもの。「レタスなど、水分が出る野菜は使いたくないんです」。もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、オーブントースターなどで温めると、パンの食感が変わって、また違った味わいに。

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最終更新:7/11(月) 12:01

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