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「彼は生まれ変わった… 指揮官として」 EUROを制覇したC・ロナウドの無軌道な闘将ぶりに欧州も衝撃

Football ZONE web 7/12(火) 9:18配信

コンテ、シメオネは目じゃない!? 熱すぎるロナウド

 ポルトガルの初優勝で幕を閉じた欧州選手権(EURO)だが、決勝戦で涙の負傷交代を強いられたポルトガルのエースFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)がプレーでなく闘将として存在感を放った。カタールのスポーツ専門テレビ局「ビーイン・スポーツ」は左ひざを痛めて退場したはずのスーパースターの延長後半のヒートアップぶりを特集。フェルナンド・サントス監督より前に立ち、凄まじい身振り手振りと絶叫で選手に檄を飛ばすエースは英メディアに「ロナウドは蘇った… 監督として」とレポートされている。

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 EURO決勝のフランス戦、ロナウドは相手MFパイェとの接触プレーによって左ひざを負傷した。一度はプレーを再開させたものの、前半25分に痛みに耐えかねて自ら途中交代を要求。号泣しながらピッチを去った。

 しかし、応急処置を終えたロナウドはポルトガルのチームメートを支えようと、試合途中からベンチに戻った。膠着した試合は延長後半4分に途中出場のFWエデルが値千金のミドル弾を決め、ポルトガルが均衡を破った。

 ここで傷つき、ベンチに下がったはずのロナウドが躍動した。サントス監督よりもテクニカルエリアの前方に飛び出し、鍛え上げた肉体を躍動させ、オーバーリアクションでレアルの同僚DFぺぺらピッチ内の選手に容赦なく怒鳴り続けた。

 そして、殊勲のエデルに対しても指示を送ったかと思えば、サントス監督とともにテクニカルエリアを飛び出して第4審判もあきれたような表情を浮かべた。敵陣のテクニカルエリア内まで“侵攻”し、タッチラインの中に足を踏み入れるなど違反行為を無意識のうちに繰り出すロナウドの勢いに押されたのか、レフリーも何故かスルー。サントス監督はエデルにコーチングをする際に、背後から指示を出したロナウドを面倒臭く思ったのか、さすがに手で押しのけていた。

敵陣に侵入し、サントス監督を羽交い締めに

 だが、 アドレナリンが上がり切った様子のCR7は止まらなかった。パンツを思い切りたくし上げ、鍛え上げた太ももを見せつけた。そして、サントス監督に強烈なショルダーチャージを見舞い、羽交い絞めを繰り出した。この一連の衝撃の行動をビーイン・スポーツのカメラは克明に捉えていた。

 アトレチコ・マドリードの闘将ディエゴ・シメオネ監督、そして今大会喜びのあまりベンチにのぼったイタリアのアントニオ・コンテ監督という世界の闘将を凌駕するほどの突如現れたロナウドのオーバーヒートぶりに、英紙「デイリー・テレグラフ」も注目した。

「ロナウドは生まれ変わった……指揮官としてだ」と手負いのエースの華麗な復活をレポート。「彼はもはや抑えきれていなかった。両足だろうか、片足だろうが、一線を越える瞬間がやってきた。彼はベンチを離れると、サントス監督を模倣した。手振りはシンクロし、選手を怒鳴りつけ、同僚に怒りと共に腕を振ったのだ」と報じている。サントス監督とロナウドが同じタイミングでジャンプしながら右手を振る様はまるでシンクロナイズドスイミング。闘将ロナウドの衝撃をあますところなく伝えていた。

 ロナウドが見せた魂の熱血指導は、代表初タイトルへの執念だったことは間違いない。もしCR7がスパイクを脱ぐ日が来るとすれば、すでにホテル経営に乗り出す才覚豊かな男だけに実業家か、甘いマスクを生かしたハリウッドへの道が囁かれている。

 だが、ストイックな努力家で知られる男には世界屈指の闘将という稀有な素質を全世界に見せつけていた。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:7/12(火) 15:30

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