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世界最大の総合格闘技団体UFCが売却! 売却先はソフトバンクも出資している米企業

HARBOR BUSINESS Online 7/12(火) 9:10配信

 かねてから売却が噂されていた世界最大の総合格闘技イベントであるUFCを運営するズッファエンタテインメントだが、ついに売却先が決定した。(参照:「NY Times」、「IMGプレスリリース」)

 すでに米スポーツメディアESPNなどが5月の時点で売却を検討中と報じており、その売却先としては中国の大富豪・王健林氏のワンダグループや、マンチェスター・シティに出資したチャイナメディアキャピタル(華人文化控股)などの中国企業の他に、ブラックストーン・グループ、米国の総合エージェンシーWME-IMGなども名前に挙がっていた。(参照:「ESPN」)

 その売却先がついに決まったのだ。

 最終的にUFCを手に入れたのは、WME-IMGというアメリカの、いやグローバルにショービジネス&スポーツビジネスの世界に携わる企業だ。そして、その買収を支援したのは大物プライベート・エクイティ・ファンドで、中心となったのはシルバーレイクやコールバーグ・クラビス・ロバーツ、またデルコンピューターの創始者であるマイケル・デルの個人投資会社だという。

 前出のNYタイムズの記事によれば買収額はESPNが報じていたのと同様40億ドルだという。

◆WME-IMGとは?

 本サイトでも既報のように、WME-IMGはもともと米国の映画ビジネスにおける4大エージェンシーの1つであるWME(William Morris Endeavor)が、2014年にスポーツ選手のマネジメントに強みを持つIMGを傘下に収めて誕生した巨大エージェンシーだ。

 そのクライアントは錚々たるメンツで、俳優・監督のクライアントには、ラッセル・クロウ、クリント・イーストウッド、リチャード・ギア、シャロン・ストーン、エディ・マーフィーなど。また、ミュージシャンのクライアントには、ブリトニー・スピアーズ、ザ・ローリング・ストーンズ、X JAPAN、坂本龍一がいる。松田聖子も、かつてはクライアントだった。

 スポーツ部門でも凄い顔ぶれだ。創立者の友人だったプロゴルファーのアーノルド・パーマーを筆頭に、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウスも所属し、他にもヴィーナス・ウィリアムス、ノバク・ジョコビッチ、錦織 圭などのテニス選手、卓球の石川 佳純、浅田 真央をはじめとするフィギアスケート選手がクライアント(マネジメント契約)として名を連ねる。かつては、韓国のキム・ヨナもIMGコリアのクライアントであった。フロリダには広大な敷地のプロアスリート育成期間も擁している。

 また、グローバルに展開するファッションイベントや、「ミス・ユニバース大会」「ミスUSA大会」「ミス・ティーンUSA大会」を運営するミス・ユニバース機構もWME-IMGの一事業である。

◆3月にはソフトバンクが同社に出資

 実はこちらも本サイトで既報だが、このWME-IMG、今年の3月23日にソフトバンクグループから2億5000万ドル(約280億円)の出資をされている。この出資金をWME-IMGのスポークスマンは人気イベントの運営権やベンチャー企業の買収、海外事業の拡大などに使う計画であると語っていたが、このUFC買収にもその出資金が少しは絡んでいるのかもしれない。

 UFCの日本の放映権などにソフトバンクが絡んでくることになるのか、ならないのか。それはまだ不明だが、格闘技ファンとしては気になるところである。

<取材・文/HBO取材班>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7/12(火) 9:10

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