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イノベーティブな風土と役員間のコミュニケーション

コーチ・エィ 7/13(水) 12:00配信

「組織のトップ同士のコミュニケーションは現場の部門間シナジーに影響する」

組織変革が、なかなか進まないのはなぜでしょうか。

社員が仕事を楽しんでいない。今の社員は言われた事しかやらない。その結果、革新的なサービスが生みだせなくなっている。多くの企業の役員の方が共通して持つ組織課題の一つです。そのような課題意識を持つ役員の方々の中には、同時に、自分がかつてほどイノベーティブな仕事ができていない、という悩みも持っている場合が多く見られます。

コーチング研究所では、これまでに実施した32社の組織調査のデータを分析し、“イノベーティブな風土“を持つ組織のコミュニケーションの特徴を探りました。

組織のコミュニケーションに関する10項目の中で、“イノベーティブな風土“と最も相関が強かったのは、「組織のトップ同士のコミュニケーション」と、「現場社員間の所属部署の領域を超えた協力関係(以下:現場の部門間シナジー)」でした。また、この「組織のトップ同士のコミュニケーション」と「現場の部門間シナジー」の2項目間にも強い相関がありました。

この分析結果は、組織のトップ同士のコミュニケーションが現場社員の既存の枠組みにとらわれない行動に影響していること。そして、既存の枠組みを超えた横のコミュニケーションが、“イノベーティブな風土“に影響していることを示唆しています。

では、実際に組織のトップ同士は、どれくらいのコミュニケーションをとっているのでしょうか。

コーチング研究所では、組織のトップである役員チームを対象に、現状(目標達成のために、誰と1週間に合計30分以上対話をしたか)と希望(目標達成のために、誰と1週間に30分以上対話したいと思っているか)の2つを調査しました(※2)。

結果、現状では、役員ひとりあたり1週間に役員メンバーの2割程度としか話していませんでした。中には、半数以上の役員が、他の役員メンバーとまったく話していないという企業もありました。

一方、希望では、現状の約2倍以上のメンバーと目標達成のために話したいという結果でした。

つまり、組織のトップである役員間で日頃行われているコミュニケーションは、組織の目標達成のために必要なコミュニケーションに対して、半分に満たない結果でした。

今回の2つの結果から、“イノベーティブな風土“の高い組織は、組織のトップ同士のコミュニケーションが活発であり、それは現場社員の既存の枠組みにとらわれない行動に影響している。しかし、実際現場でイノベーティブな風土をつくる事が難しいのは、起点となる各組織のトップである役員間のコミュニケーションがとても不足しているからということが推察されます。

組織変革を促進するために、まず組織のトップである役員が他の役員と対話することからスタートしてはどうでしょうか。仕事を面白くし、組織にイノベーションをおこすために。

調査概要

※1 イノベーティブな風土と組織のコミュニケーションの関係(図)
調査対象:32社のリーダー(組織のトップ)対する部下回答1社平均133人
調査期間:2011年9月~2015年2月
調査方法:ウェブアンケートへの回答
調査内容:Executive Mindset Inventory

※2 役員間のネットワーク調査
調査対象:6社の役員間ネットワーク調査 1社当たり役員数7~19人
調査期間:2015年9月~2015年10月
調査方法:ウェブアンケートへの回答
調査内容:役員間のコミュニケーション

コーチング研究所
http://crillp.com/

コーチング研究所

最終更新:7/13(水) 12:00

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