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構想10秒、制作1年半! pixiv×ROBOTが放つキュートなのにちょっぴりキモいショートアニメーション作品『オニズシ』

CGWORLD.jp 7/13(水) 12:00配信

約4分間という短時間にぎゅっと濃縮された世界観と濃厚なキャラクター陣が見る人をあっという間にトリコにするショートアニメーション作品『オニズシ』。現在は第3話まで公開中、スマートフォン向けのゲームアプリも発表されている。気鋭のイラストレーター、サッカン氏がキャラクターデザインを担当し、イラスト投稿サイト・pixivと映像制作プロダクション・ROBOTがタッグを組んだオリジナルキャラクタープロジェクトである本作品。監督・脚本の庭月野議啓氏、アニメーション監督の横原大和氏に、制作秘話を聞いた。

<1>pixivの人気絵師・サッカン氏が描くキャラクターがスタートライン

『オニズシ』プロジェクトが生まれたきっかけは、pixivでトップクラスの人気を誇るイラストレーター、サッカン氏の存在にある。pixivは周知の通り、月間約36億PVを誇る国内最大規模のイラストレーション・マンガ・小説に特化したSNSだが、サッカン氏はpixiv黎明期から独自のポジションを確立し、今やpixivを代表する名物絵師の一人だ。

サッカン氏といえば、高い画力から織り成される「おふざけ」たっぷりのネタ絵であろう。pixivには主に二次創作を投稿し、卓越したパロディセンスは誰もが評価するところ。しかし時折、それらとは全く真逆のテイストである本気のオリジナル作品を発表し、あまりのギャップから作品に「きれいなサッカン」というタグがつくこともすっかりおなじみだ。

実は『オニズシ』のキャラクターの大元をたどると、この「きれいなサッカン」の作品群から誕生したものである。新たな試みとしてアニメーション作品を手掛けようと考えていたpixivがサッカン氏の妖怪や鬼をモチーフとした作品に注目し、彼をキャラクターデザイナーとして起用。アニメーションやゲームアプリの制作・開発をROBOTが担当し、2014年、本格的にプロジェクトが始動。企画段階で「寿司や鬼といった日本的な要素を盛り込んだカートゥーン風の作品」という大枠までが決まった。

『オニズシ』の監督として迎えられたのは、庭月野議啓氏、横原大和氏の二氏。庭月野氏は絵コンテとシナリオを、横原氏はアニメーションという共同監督のスタイルがとられた。過去に同じプロジェクトに関わっていたことがあり、10年来の付き合いがある二人。絶妙のコンビネーションのもと、着々と作品づくりは進んでいった。

『オニズシ』制作にあたって両氏が最も意識したことは、サッカン氏の作品世界に渦巻く強烈な作家性をアニメーション作品に落とし込むこと。そのため、庭月野氏はサッカン氏の作品はもちろんのこと、彼のTwitterの発言までこまめにチェックした。「サッカンさんは言葉のセンスもある。いかにもサッカンさんらしい笑えるつぶやきをセリフに混ぜたりといったこともしています」と語る。

アニメーションに関しては「カットごとにサッカンさんにも意見を出してもらい、動画コンテをつくっては修正してという作業を何度も繰り返しました。効率的なやり方とは言えませんが、結果として、彼のテイストを色濃く表現できたと感じています」と、横原氏は振り返る。

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最終更新:7/13(水) 12:00

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