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チャイナマネーはハリウッド映画をどう変えたのか[富豪のトリビア45 -Part4]

Forbes JAPAN 7/13(水) 17:00配信

富豪たちはいかにして巨万の富を手にし、何を考え、どう使うのか。大金持ちの生態を解き明かす「45のトリビア」を、12回に分けて紹介する。第4回は「アジア」におけるお金持ち事情について。

【グラフ】億万長者を多く輩出しているアジア都市ランキング

Q チャイナマネーはハリウッド映画をどう変えたのか?

ハリウッド映画界にとって中国市場は、その映画人口の多さからいって重要な存在だ。長年ハリウッドを悩ませてきた海賊版問題も3D映画の普及によって(3Dだと海賊版が作りにくい)クリアし、多大な収益を上げるようになると、中国サイドもハリウッド映画を投資対象と考え始めた。大作主義がエスカレートし資金集めに苦慮していたハリウッドと、投資先を考えていた中国富裕層のニーズが一致したといえる状況だ。

やがて『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15年)などに中国(香港)資本が参入。16年1月には『ダークナイト』や『パシフィック・リム』などの製作会社レジェンダリー・ピクチャーズが中国の大連万達グループに買収されるという事態にまで至った。

当初、出資映画はエンタメ超大作に限られ、内容面でも中国ロケを行う、中国系俳優をキャスティングする、といった歩み寄りがあった。

だが、最近では『レヴェナント:蘇えりし者』や『サウスポー』(共に15年)といった、明らかに中国市場向けでない作品にも中国資本が流入。純粋に投機対象と見ているようで、新しいフェーズに入ったといえるのかもしれない。(映画ライター・紀平照幸)

Q ヨーロッパのサッカーリーグに投資しているアジア人投資家は多い?

今年、イングランドのプレミアリーグで奇跡の優勝を遂げた「レスター・シティFC」は、オーナーがタイの大手免税店「キングパワー」のヴィチャイ・スリヴァッダナプラバCEOであることが話題となった。

イングランドで2部の「クイーンズ・パーク・レンジャーズFC」は現在、マレーシアの「エアアジア」CEOのトニー・フェルナンデスとインド人で世界最大の鉄鋼メーカー「アルセロール・ミタル」CEOのラクシュミ・ミタルとがオーナーとなっている。

リーガエスパニョーラについては、中国では大連万達集団の王健林が、スペインの「アトレティコ・マドリード」に資本参加しているほか、「バレンシア」にはシンガポール「メリトン・ホールディングス」のピーター・リムCEOがオーナーとなっている。

イタリアでは、ACミランをアリババのジャック・マーが狙っているといわれていたが、王健林が有力視されている。「インテル」は、インドネシアのコングロマリット「マハカ・グループ」のオーナー、エリック・トヒルが70%を出資している。
--{シャープを買った鴻海の会長はスキャンダラスな男?}--
Q アジアで最もビリオネアを輩出している都市はどこか?

アジアで最高額の資産を持つ王健林(中国)や、2位の李嘉誠、李兆基(以上、香港)、いま、最もビリオネアが集まるのが香港と北京だ。

1位は香港の53人。華僑の成功者を中心に、不動産や金融などコングロマリットの創業者一族が富を握る。2位は北京で、王健林をはじめとする50人を輩出。3位はインドのムンバイで、アンバニやゴドレジなどの財閥が多く集まり、ビリオネアは31人。メディアを賑わせるインドの大富豪たちの豪邸も、ムンバイに多い。4位は韓国のソウルで30人、5位は29人の上海だった。どの国、地域でも大都市に集中しているのは共通だ。

日本のビリオネアたちも大半は東京を拠点としており、27人中19人が東京にいる。

Q シャープを買った鴻海グループの会長はスキャンダラスな男?

鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長は、数々の逸話を持つ男だ。特に、ビジネスに対する厳しい姿勢や徹底した効率主義、要求の高さは有名だ。かつて中国の工場では若い従業員の飛び降り自殺が相次いで問題になったことがあるほか、優秀な人材を引き抜いてもすぐにノイローゼになるともいわれている。

そんな郭だが、数年前の台湾では女性関係で大きく注目を浴びたことがある。2005年に長年連れ添った妻を亡くした後、数々の有名人との親密な関係が噂されたのだ。香港の有名女優カリーナ・ラウやロザムンド・クワン、日本でも人気を博したリン・チーリン、その他にも有名書家や実業家など。かつての不倫相手から恐喝されたとして、相手を訴えたことも。

08年に24歳年下の女性と再婚、1男2女をもうけている。

Forbes JAPAN 編集部

最終更新:7/13(水) 17:00

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