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クルマの頂上界でいま“エクストリームカー”が大流行

GQ JAPAN 7/14(木) 21:40配信

リッチなカー野郎たちが、いまクルマに求めているものとは何か。市販車では満足できない彼らの欲望を満たす想像を超えたスペシャルな1台、エクストリームなクルマたちを紹介する。

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ユニーク=独特。他にない、ということ。転じて風変わり、の意味にも使うけれども、世界のクルマ好きミンテッドたちがせっせと買いあさっているのは、単に風変わりなだけのモデルなんかじゃなく、“世によく知られたブランドが造ったレアな1台”、だ。

例えば先だって、メルセデス・ベンツが発表したG550 4×4スクエアード。期間限定販売で、お値段3500万円以上にも関わらず、早くもお金持ちの熱い視線を集めまくっている。理由はシンプルだ。セレブ御用達の、もはや定番というべきGクラスでありながら、ひとめで“他とは違う容姿”を持っていて、そこから誰もが容易に“次元の違う高性能もしくは高機能”を想像することができるから。

そういうことって身のまわりの至るところで起こってはいるのだろうけれど、クルマの場合、最近、特に過激。その理由は、フェラーリやロールズ・ロイスといったトップ・オブ・ヒエラルキー商品が、以前よりも“よく見かける”ようになったことに加えて、過去(大昔のみならず数年前であっても)の特別なモデルへの評価が急上昇した結果、どうせ買うなら“特別”が得、と、世のお金持ちは考えた、もしくは、算盤を弾いたから。

例を挙げよう。世界499台限定で販売されたラ・フェラーリの実勢取引価格は今3億円前後で、早くも新車時価格の2倍。同時期のポルシェ918スパイダーやマクラーレンP1といったミリオンダラーモデルも軒並み2~3倍になった。有名ブランドが出した特別なモデルであれば、高く買って楽しんでも、儲かる。

で、そんな世界で選ばれし500人くらいは、次に何を考えるのかというと、500人のなかでも特別になりたい、だ。さらに希少な限定車、たとえばラ・フェラーリのオーナーならラ・フェラーリ スパイダー、に興味が湧き、それでも飽き足らず、フェラーリに直談判してスペシャルなワンオフモデルを注文する。ベースにもよるけれど、だいたい3億円~。つまり、ラ・フェラーリを手放すだけで、手に入る。そういう仕組みにもなっている。

そんなわけで、クルマの頂上界では、パーソナライズプログラムや極少量限定生産(100台以下)、ワンオフオーダーが大流行中である。そして、それは、自動車メーカーがエンジンとシャシーだけを提供し、好きなボディをカロッツェリアに注文していた自動車黎明期への“先祖帰り”と言えなくもない。

ということは、だ。クラシックカーイベントなどでボクたちクルマ好きの目を楽しませてくれる歴史的な“風変わりデザインカー”に負けずユニークな最新モデルだって、近い将来、生まれてくるのかもしれない。

文:西川 淳

最終更新:7/14(木) 21:40

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