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輝きを放ったリオ五輪世代の「明」と「暗」 2本の豪快ミドルに込められた戦友への意地

Football ZONE web 7/14(木) 10:48配信

リオ世代の大島と野津田が強烈なミドルシュートでゴールを記録

 川崎フロンターレは13日、第3節でアルビレックス新潟と対戦し、3-2と逆転勝利を収めた。この試合で特に輝きを放ったのは、リオデジャネイロ五輪のメンバー発表で明暗が分かれた2人の若武者だった。

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 試合は前半35分に動いた。新潟のカウンターの場面で、右サイドからのクロスをFW山崎亮平が受け、ボックス外に落としのパスを送ると、そこに構えていたMF野津田岳人がダイレクトで左足を一閃。鋭いミドルシュートが左ポストの内側を叩きながら、ボールはネットへと吸い込まれた。

 しかし、その3分後の前半38分、川崎がスコアをタイに戻す。DF車屋紳太郎が中央のMF大島僚太にパスをすると、約20メートルの距離から右足で強烈なミドルシュートを放つと、ゴール右上に突き刺さった。

 その後、一進一退の攻防が続くが、後半アディショナルタイムに川崎が勝ち越しゴールを決めてシーソーゲームをものにし、無敗記録を15に伸ばした。

 野津田は不運な負傷もあり、今月1日に発表されたリオ五輪の登録18選手の枠に入ることができず、バックアップメンバーの一人として名を連ねることになった。しかし、この試合では新潟移籍後で最長の出場時間となる82分間プレーし、見事なゴールも記録した。

「五輪のことは頭から切り離してピッチに立てている。久しぶりに先発で90分近くプレーして、きついと感じる部分もあったが、今日の得点を含めて、やれるな、という感触の方が強かった。結果として試合には負けてしまったのは本当に悔しいけど、コンディションもようやく上がってきた。自分はこれからです」

同点弾の大島「岳人に決められて悔しかった」

 大きな挫折を味わうも決して下を向かず、この試合で掴んだ手応えを胸に、その先を見据えた。その一方で、リオ五輪の正式メンバーに選出された大島は、1失点目の場面を悔いた。

「先制点の場面、落としのパスを出させてしまったのは自分。プレッシャーも甘かった。何より、(野津田)岳人に決められたのが悔しかった」

 同世代の戦友に決められた強烈な一発は、川崎の背番号「10」に火をつけた。「だから、同点の場面は、ボールを受けた時から打つと決めていた」と語った大島は、圧巻ミドルでの得点後、今までに見せたことがないような喜びを爆発させた。

 これまで、リオ五輪世代の中心選手として日の丸を背負ってきた両者にとって、リオ五輪の最終メンバー発表では明暗が分かれる結果となった。しかし、その2人がこの試合では鮮烈なミドルを打ち合い、未来のスター候補生として存在感を発揮。“五輪後”を見据えた若きタレントたちの争いは、すでに始まっている。

城福達也●文 Tatsuya Jofuku

最終更新:7/14(木) 10:48

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