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【川崎】スタンド観戦の中村憲剛。逆転勝利を称賛も「嬉しいけど悔しい」と本音を吐露

SOCCER DIGEST Web 7/14(木) 7:00配信

【川崎】スタンド観戦の中村憲剛。逆転勝利を称賛も「嬉しいけど悔しい」と本音を吐露

 
「いやー興奮したね。素晴らしかった」
 
 第2ステージ3節の川崎対新潟戦後、チームの勝利をそう称えたのは、ミックスゾーン(取材エリア)に現われた中村憲剛だ。
 
 前節のアウェー名古屋戦でゴールを決めた中村だったが、終盤に韓国人MFイ・スンヒのタックルを受けて右足首を負傷し、そのまま担架に運ばれて交代。当初は長期離脱も懸念されたが、「右足関節捻挫・長母趾伸筋挫傷・長趾伸筋挫傷」で全治3~4週間の見込みと診断された。
 
 中村は自身のTwitterで「この期間で済んだこと、正直ホッとしてます。診断も受けましたし、1日も早い合流目指して頑張ります‼」とコメント。新潟戦はスタンドから戦況を眺めたなか、チームの逆転勝利に「粘り強くなったね」と笑顔をこぼした。
 
 新潟に二度のリードを許す苦しい展開となったが、チームの状態と会場の雰囲気を踏まえて、中村はこう感じていたという。「追い付いたらいけると思った」。
 
 果たして、84分に同点に追い付くと、アディショナルタイムに小林が決勝弾。「最後は誰が決めたか分からなかった。あ、悠だって(笑)」と振り返る。
 
 劇的な逆転勝利を収めた“等々力劇場”をスタンドから体験した中村は、同点に追い付いた84分以降の独特な雰囲気についても触れる。
 
「等々力の空気が凄かったし、途中からえらいことになっていた。(スタンドの)上で、途中から窓を開けて見ていたけど最高だったよ」
 
 大黒柱不在のなか、川崎は接戦をモノにし、第2ステージと年間順位でともに1位をキープ。中村はチームメイトの奮闘に目を細めつつ、「今日の勝ちは大きい」と“1勝の重さ”を強調した。
 
 とはいえ、劇的な勝利に酔いしれながらも、中村は徐々に複雑な心境を語り出す。
 

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アンビバレントな感情が「早くピッチに戻りたくなる」という想いを加速させる。

「いやー悔しいね。嬉しいけど悔しい」
 
 それが中村の偽らざる本音だった。「審判に当たったやつが入っちゃったり、いやな空気があったけど、それを自力で撥ね返したし、力が付いてきた」というチームの底力を感じ、チームの劇的な勝利も素直に嬉しかったはずだ。
 
 しかし一方で、その勝利の輪に自分は加われなかった。その事実が悔しいのだ。「嬉しいけど悔しい」というアンビバレントな感情が、「早くピッチに戻りたくなる」という想いを加速させる。
 
「やっぱりピッチに立ってこそだから。上(スタンド)にいる選手たちはみんな思っているはず。こんな試合を見せられるとウズウズするよね。ただ間違って(リハビリを)慌てないようにしないと(笑)」
 
 早くピッチに戻りたい。ただ焦りは禁物。両方の気持ちをぐっと呑み込んだ中村は、笑顔で“らしい”ひとことを残し、会場を後にした。
 
「まぁ頑張ります」
 
 
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
 

最終更新:7/14(木) 18:52

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