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【新潟】まさにセンチ単位!韓国代表GKの壁をぶち破った、野津田岳人の超絶シュート

SOCCER DIGEST Web 7/14(木) 11:30配信

「山くん(山崎)が良いボールを落としてくれたので、あとは冷静に決めるだけでした」

 野津田岳人の新潟移籍後初ゴールは、まさしく芸術的だった。
 
「一瞬外れたかと思ったけど、入った瞬間にホッとしたというか。新潟に来て初めてのゴールだったので、本当に嬉しかった」
 
 第2ステージ3節の川崎対新潟戦、0-0で迎えた35分。右サイドを駆け上がった松原健が絶妙なパスを中央に送ると、ボールはそのまま川崎の選手が立ち並ぶエリアを通り抜け、中央で待ち構えていた山崎亮平のもとへ。柔らかいタッチで後ろに落とすと、走り込んだ野津田が狙い澄まして左足を振り抜いた。
 
「山くん(山崎)が良いボールを落としてくれたので、あとは冷静に決めるだけでした」
 
 シュートの威力は申し分なし。上手くミートし、抑えも利いた低弾道の一撃だった。とはいえ、これだけでは“芸術的”と形容するには不十分である。
 
 川崎のゴールマウスを守っていたのは、現韓国代表GKのチョン・ソンリョン。新潟戦まで3試合無失点と堅守を誇り、これまで何度のチームを救うビッグセーブを披露。クラブ新記録の4試合連続無失点が懸かっていた。
 
 野津田のシュートに対しても、まるでコースを予測していたかのように飛びつき、長い手を伸ばす。その反応速度と読みたるや、さすが代表という水準だったが、結果は前述のとおりだ。なにが“ゴール”と“ビッグセーブ”を分けたのか。
 
 それは試合後、野津田が発したコメントから窺い知れる。
 
「しっかりと巻いて、足に当てて強いボールをコースに蹴る、というイメージどおりのシュートだった」
 
 

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韓国代表GKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。

 結論から言えば、野津田のシュートは、わずかに「巻いて」いたのだ。
 
 左足から放たれたシュートは、ポスト外側に向かって飛ぶも、絶妙なカーブを描いて急速にコースを変え、ポスト内側に当たってゴールに吸い込まれた。スピード、パワー、コース。そのすべてが完璧に調和し、“ここしかない”という場所に打ち込まれた。
 
 おそらく、ストレート性のシュートであれば、韓国代表GKのビッグセーブとして会場が沸いただろう。それほどGKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。GKが伸ばした手の数センチ外側から、急速にカーブしてボールは吸い込まれた。
 
  センチ単位の攻防、精密機械のような正確性。これこそ“芸術的”と呼ぶにふさわしい。
 
 試合は川崎に逆転負けを喫し、野津田も「勝たないと意味がない」と表情は冴えなかった。それでも5月4日の第1ステージ10節・鹿島戦以来の先発に自信を深めたようだ。
 
「久しぶりのスタメンで体力的に苦しい部分はあったけど、楽しいというか、やりがいがすごくあった。これからも試合に出続けて、より良いパフォーマンスを出せる自信もあるし、もっとチームに貢献できるプレーをしていきたい」
 
 リオ五輪登録メンバー18人のリストから漏れ、バックアップメンバーに回った。その悔しさを原動力に、さらなる成長を誓う。
 
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
 
 

最終更新:7/14(木) 18:52

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