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【論点|川崎×新潟の判定】小林悠の決勝ゴールは「誤審」? 広がり続ける疑問の声

SOCCER DIGEST Web 7/14(木) 18:00配信

劇点弾の直後から、「この決勝ゴール、誤審では?」の声も浮上し始めたが…。

 第2ステージ3節の川崎対新潟戦、疑惑の場面は終了間際に起きた。
 
 2-2で迎えた終盤、提示されたアディショナルタイムは4分。川崎が押し込むなか、大久保嘉人から橋本晃司を経由し、ボールは左から駆け上がった車屋紳太郎に渡る。
 
「前すぎても届かないと思ったので、キーパーよりちょっと遠い位置に蹴った。誰かが中に入ってくると思っていた」(車屋)
 
 鋭く、早いパスを中央に通すと、混戦のなかでエドゥアルド・ネットが触り、最後は小林悠が華麗なターンからのヒールキックで決勝ゴールを決めた。殊勲のヒーローは、ゴールについてこう語っている。
 
「ポジション的に、ゴールがすぐ後ろにあるのは分かっていたので、何も考えずに身体が先に動いていた。流し込むことだけを考えていましたね」
 
 ゴールの瞬間に止めたストップウォッチは「90+3分58秒」で止まっていた。まさに劇的と呼ぶにふさわしい一撃。川崎のホームは興奮の坩堝と化し、“歓喜の川崎劇場”で幕を閉じた。
 
「興奮しすぎて、とりあえずサポーターの方に走っていこうと。(ユニホームを)脱いじゃって、投げようとした。冷静に考えたら、(投げたら)ユニホームがないと思って……投げなくて良かった。イエローはしょうがない。もう興奮しすぎたので」(小林)
 
 ところがその直後から、「この決勝ゴール、誤審では?」の声も浮上し始めたのだ。実際に映像を見れば、その声も納得できる。車屋のパスにE・ネットが飛び込んだ瞬間までは、何ひとつ問題はない。検証が必要なのは、その直後だ。
 

【川崎 3-2新潟PHOTO】小林の劇的ヒールショットで川崎が逆転勝ち! 年間首位を守る!!

E・ネットがボールに触っているのが前提。焦点はその瞬間、小林がどこに立っていたか。

 前提として、E・ネットは「あれをパスと言ってもらえれば嬉しいです」と、ボールにタッチした事実を認めている。焦点は、ボールに触った瞬間、小林がどこに立っていたのか。
 
 映像を見る限り、こぼれ球に反応した小林は相手GKと守備陣の間、つまりオフサイドポジションに立っていた。ゴールが決まった瞬間、レオ・シルバや舞行龍ジェームズら新潟の7人は、すぐさま手を挙げてオフサイドをアピール。だが、判定は覆らなかった。
 
 映像を判断材料にすれば、劇的な決勝ゴールと思われた一撃は、やはり「誤審」と断定せざるを得ないだろう。ただ、物事の判断は十人十色。現場で試合を観戦した人、映像をチェックした人、各人の意見を求めたい。
 
 またこの試合では、もうひとつの“主審問題”も起きた。もっとも、こちらは規約に一切反するものではない。
 
 1-1で迎えた65分、川崎がカウンターに入ろうと大島僚太が前方にパス。しかし、主審に当たってコースが代わり、さらに野津田岳人に当たって、最終的にL・シルバのもとへ。 虚を突かれた形の川崎は一瞬足が止まり、その隙を見逃さなかったL・シルバがワンツーで抜け出してゴールを決めた。
 
 スタンドからは「何やってるんだ、バカヤロー」「止めろよ!」と、主審に対する厳しい言葉も飛んだ。だが大久保は「そんなん(主審に)言ってもしょうがないし、そういう時もあるだろうなと」と割り切っていたという。「勝てないと思ったら、みんなが審判に言い寄っていたかもしれないけど、大丈夫まだ時間ある、という感じで切り替えていた」。
 

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最終更新:7/20(水) 22:13

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