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バカ田大学卒業生・みうらじゅん×久住昌之が語る、赤塚不二夫さん(前編) 『赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!』 (みうらじゅん・茂木健一郎・養老孟司・泉麻人・久住昌之・会田誠・鴻上尚史・坂田明・三上寛・宇川直宏・喰始・浅葉克己・河口洋一郎・原島博 著)

本の話WEB 7/15(金) 12:00配信

東大で行なわれた「赤塚不二夫生誕80年企画『バカ田大学』」が本になりました。
講師として参加し、「赤塚不二夫スピリット」がビンビン伝わってくる熱い講義を繰り広げた、みうらじゅんさんと久住昌之さん。
80年代初頭に『ガロ』という特殊漫画雑誌でデビューした仲間であり、長年の友人である2人が語る、「赤塚不二夫」とは!?

久住 子供の頃から図版のたくさん載っている本が好きなんだけど、『バカ田大学講義録なのだ!』は、赤塚さんの漫画のコマとか講師の「シェー」写真とか、図版が多くて楽しかったな。

みうら 俺も昔から図版の多い本が好き。殺人事件のノンフィクションもので、現場の死体のあった場所に「×マーク」がついた図版なんかが載っていると、ドキドキしてつい買っちゃう。

久住 この本のみうら君の講義は、ゴムヘビを集めてる話が面白かった。

みうら 欲しいから集めてるんじゃなくて、おかしいから集めてるだけなんだけどね(笑)。

久住 種類がいっぱいあるのがすごいね。

みうら 大体120種類くらいあったからね。

久住 ゴムヘビなんて、せいぜい20種類くらいかと思ってた。

みうら クスミの講義のテーマは「旅はよそ見と道草でいいのだ」だけど、本当によく歩いて旅してるよね、毎回。

久住 このあいだは広島から宮島まで歩いた。

みうら えっ!? 電車でもかなりあるよ、その距離。

久住 21キロぐらいかな。朝8時頃に広島の駅前を出発して歩きだして、午後3時か4時ぐらいに着いたかな。

みうら 旅というか、それ、移動だよね(笑)。

久住 移動。「趣味、移動」だね。散歩というか、「歩行による移動」だね(笑)。

みうら どこかの地方を歩いてて、昔うちの事務所で働いてたヨッちゃん(注:テクノミュージシャンのサワサキヨシヒロ)とバッタリ会ったこともあったでしょ。

久住 あった、あった。あのときは、『野武士、西へ』(集英社)っていう本の企画で、東京から大阪まで1人で歩いている途中の、もうすぐ奈良に着くぞってあたりだったかな。山の中で飯を食う店もなくて、歩いてる人もいないから、すごい怖いんだ。それで、ようやくぽつんとコンビニがあって、コンビニの横にレストランもあって、あ、ここで何か食べようと思って店に入ろうとしたら、車がスーッと入ってきて、「あ、久住さん!」って声が聞こえたと思ったら、その車が後ろの車にドンと追突されて。それで、ぶつけられたほうの車から降りてきたのが、ヨッちゃんだった。事故に遭って揉めている一方で、「久住さん、なんでこんなとこ歩いてはるんですか?」ってヨッちゃんに聞かれて(笑)。

みうら ヨッちゃんもまさかの場所でクスミの姿を見つけたから、ビックリして急ブレーキ踏んだんじゃないの(笑)?

久住 俺もそう思うんだよ。あれは本当に驚いたもん。もう本当に山の中なんだよ。で、「ヨッちゃんこそ何してんの?」って言ったら、近くの温泉の水を汲みにきたって。

みうら ああ、ヨッちゃんは温泉が好きだから。でも、そんな山奥で温泉の水を汲んでるって行為も普通に考えたらかなり怪しいよね(笑)。松本清張の小説だったら、この偶然から事件が確実に起こるね。

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最終更新:7/15(金) 12:00

本の話WEB

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。