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不足すると“動けない体”になる危険性も 選手の体調左右する栄養素とは

THE ANSWER 7/15(金) 14:15配信

特に女性アスリートにとってキーとなる栄養素

 女性アスリートにとって、キーポイントとなる栄養補給は「鉄分」である――。

「運動経験の有無にかかわらず、女性って貧血が多くなりがちになってしまいますよね?だからこそ私も鉄分を多く取るようにしていました」

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 そう語るのはスピードスケート・ショートトラックで3度の五輪出場を果たした勅使川原郁恵さんだ。

 女性は生理などにより血液に含まれる鉄分が枯渇しがちになり、それによって貧血が起きてしまう。実際に勅使川原さんも「いくら頑張っても自分の動きができず、頭の中でのイメージと同じようなパフォーマンスを出せない経験がありました」とコンディションが整わない状況があったことを明かす。

 そんな過去を踏まえた上で、同氏は詳細な鉄分不足のデメリット、そしてそれを改善するために効果的な食材をこう説明する。

「いつもと違う疲労感がある時は、鉄欠乏症の可能性があります。鉄分が減ると、酸素を運ぶ重要な役割のヘモグロビンに影響が及びます。ヘモグロビンは鉄とタンパク質からできているため、鉄が減ってしまうと酸素が行き渡らなくなってしまう。これは皆さんも起こり得ることです。鉄分が多い食品と言えばレバー、ひじきです。これに鉄の吸収をよくするビタミンCを一緒に取ると吸収率がアップします。オレンジジュースなどで大丈夫です」

鉄分を摂った後に控えたい飲み物とは…「少し間隔を空けて」

 また、「積極的に摂ってほしい」として挙げるのは「EPA(エイコサペンタエン酸)」だ。「アルファベットで表現するよりも『魚の脂』というとわかりやすいかもしれません」と勅使川原さん。サバやマグロなどに多く含まれるEPAには、血液の循環を良くする効果があるという。常温で固まりづらいため、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を減らし、血液をサラサラにしてくれる働きもあるため一石二鳥だ。

 一方で気をつけたいのは、鉄分を摂った後の飲み物だと勅使川原さんは補足する。

「鉄分を摂った直後にコーヒーや紅茶を飲むのは避けてほしいと思います。コーヒーと紅茶には鉄分を除外してしまうタンニンという成分が含まれているため、身体全体の吸収力が下がってしまいます。そこで30分程など、少し間隔を空けて飲んでいただければと思います」

 その日のパフォーマンス、結果に大きく影響を与える可能性がある鉄分。「私以外にも“動けない体”になっていた女子アスリートは多かったです。自分自身ではなかなか気づかない選手が多い現状ですので、鉄分を摂るように勧めていますね」と勅使川原さんは言う。その体験談は、アスリートにとって“金言”になるかもしれない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/15(金) 14:20

THE ANSWER

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