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増加中の眼疾患「加齢黄斑(かれいおうはん)変性」には2つのタイプが

OurAge 7/15(金) 17:10配信

日本眼科学会認定専門医で日本抗加齢医学会認定専門医の大倉萬佐子さんに、近年アラフィフ世代に増加しているという「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」について詳しくうかがった。

本を読んだり文字を書いたりするのが困難になる、財布の中のお金の判別がしにくくなる、野菜を切る際に手元が見づらいなど、病気が進むと日常生活にも支障が出てくる「加齢黄斑変性」。原因はおもに老化だが、太陽光の刺激や高血圧、肥満、偏った食生活、遺伝なども関係し、特に喫煙者は、発症の頻度が高くなることがわかっているという。

■「加齢黄斑変性」の「黄斑(おうはん)」って何?
物を「見る」とは、目から入った光が脳に伝えられ、映像として認識されることを意味する。最初に瞳孔から入った光は水晶体で屈折し、硝子体を通って網膜に到達。網膜に到達した光は電気信号に変換され、視神経を通じて脳に伝わり、映像として認識される。

カメラにたとえると、水晶体がレンズ、網膜がフィルムになる。「黄斑」は網膜の中心部にあり、視力をつかさどる重要な細胞が集中している。黄斑の中心部は「中心窩」といい、網膜の感度が最も高い場所。文字などを見るのもこの部分だ。ここに異常があると、視力の低下が深刻になる。

■「加齢黄斑変性」には、2種類のタイプがある。
加齢黄斑変性は、脈絡膜から発生する新生血管を伴う「滲出型」と、細胞の組織が徐々に萎縮する「萎縮型」に分けられる。

「滲出型」は、脈絡膜から新生血管(正常ではないもろい血管)が発生する症状。正常な血管ではないため、血液の水分(滲出液)が漏れ出し、血管が破れて出血しやすくなる。病状の進行が早く急激な視力低下が起こるため、早期に検査と治療を受けることが大切。

一方、「萎縮型」の進行は緩やかで、視力もすぐには落ちない。ただし、「萎縮型」も新生血管が発生する可能性があるため、萎縮型と診断されたら定期的に検査を受ける必要がある。「萎縮型」の加齢黄斑変性とは、加齢により、網膜色素上皮細胞とブルッフ膜の間に老廃物がたまり、網膜の組織が徐々に萎縮していくことをいう。

■病院ではどのような診察、検査をする?
眼科では「問診」「アムスラーチャートでの見え方チェック」「視力検査」「眼底検査(網膜の状態を調べる)」「蛍光眼底造影検査(腕の静脈に造影剤を注射し、眼底カメラで網膜や脈絡膜にある血管の状態を観察する)」「網膜断層検査(光干渉断層計という機械を使って網膜の断面の状態を調べる)」などを行い、網膜と新生血管の状態を確認。加齢黄斑変性かどうかを診断する。

何だか見にくいと感じたら、まずは眼科で検査を。アメリカでは中途失明の原因の第1位というのだから、自己判断は禁物だ。

最終更新:7/15(金) 17:10

OurAge

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