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バブルの恐れがある時に銀行が融資をするべきではない理由。(塚崎公義 大学教授)

シェアーズカフェ・オンライン 7/15(金) 5:51配信

バブルは繰り返します。日本の平成バブル、米国のITバブル、米国の住宅バブル(リーマンショックの源)と短期間で何度も繰り返しましたし、最近でも東京都心のマンションはバブルの匂いがするという人がいます。なぜ、人々はバブルに懲りずに繰り返すのでしょうか?今回は、バブルについて考えてみましょう。

■バブルには2種類ある
バブルというと、欲に目が眩んだ愚か者が投機熱に踊らされている、というイメージがあります。今の値段が高すぎることは知った上で、「明日は今日より値上がりするだろうから、今日買って明日売ろう」と考える人々が売買している、という状態です。経済学ではこれを「合理的バブル」と呼んでいます。

しかし、実はそうしたバブルは過去のものなのです。最近では、そうしたバブルが発生し、拡大を始めると、政府(中央銀行を含む。以下同様)が急いでバブル潰しを行なうので、「欲に目が眩んだ人」であっても、そうしたバブルに参戦することは難しいのです。

最近のバブルは、人々がバブルだと気付かない(バブルかもしれないと気付いても、バブルだとは確信できない)ものなので、政府がバブル潰しを行なうことが難しいのです。資産価格が上昇している時は、人々がハッピーですから、政府が「これはバブルだから潰します」というと、「バブルだと証明しろ」と言われて頓挫してしまう、というわけです。

筆者は、こうしたバブルを「惚れ込み型バブル」と呼んでいます。株価が高過ぎると思う人がいても、「日本経済は世界一だから、株価が高いのは当然だ」「ITは夢の技術だから、IT関連株が高いのは当然だ」「米国は移民が多いから住宅需要が多い。住宅が高いのは当然だ」といった正当化がなされるので、人々がバブルに気付かないのです。

■惚れ込み型バブルを判別する4箇条
日本のバブルの時には、日本経済を動かしていた賢い人々の中にも住宅ローンを借りて自宅を購入した人が数多くいました。バブルだと思っていたら、自宅を買ったはずはありません。バブル崩壊を待ってから買えば良かったのですから。つまり、彼等もバブルだと気付かずに、「急いで買わないと、一生借家暮らしになってしまう」と考えていたことになります。

そんな時に、「惚れ込み型バブルに気をつけろ」と言っても無理でしょうが、筆者は惚れ込み型バブルを判別する基準を自分なりに持っています。どの程度の確度かはわかりませんが、筆者としては以下の4条件が揃ったら「バブルだろう」、と考えることにしているわけです。

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最終更新:7/15(金) 5:51

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