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「工藤さんに知ってもらえた」球宴初選出オリックス塚原の魅力

ベースボールチャンネル 7/15(金) 16:30配信

昨年の配置転換が転機に

「うわっ!めっちゃいるじゃん!」

 オールスターの監督推薦選出会見の会場に姿を現した塚原はたくさん集まった報道陣やTVカメラを見ると照れ笑いを浮かべながら、開口一番そう叫んだ。

 オリックスの元気印と言ってもいいくらい塚原は常に明るい。この会見でも「あのメンバーの中にいること自体が夢のよう」と前置きし「大谷(翔平)クンとベンチで話しているところをカメラで抜いてほしい」「がんばって友達をつくります」などと報道陣の笑いを誘った。

 昨季、森脇監督(当時)の意向により先発から中継ぎに転向した塚原は13ホールドを記録。夏場に疲れが出て、シーズンを通して活躍することができなかったが、初めての中継ぎの経験は、塚原に新たな気持ちを芽生えさせた。
 
「平野さん、岸田さん、馬原さん(引退)の気持ちを知ることができて、後ろで投げる魅力に気づいたのは大きかった」

 今季はキャンプから1軍スタートだったが、フォームの違和感もあり紅白戦からオープン戦にかけて結果がでなかった。オープン戦の途中から2軍で調整を続けていた。なんとか開幕1軍に滑り込んだものの、「あの時はようやくフォームがしっくりしてきた時期で、ストレートだけが信じられる状態。先発ローテーションの投手が登録されたらすぐに抹消される予定だった」と塚原は実情を話している。

 しかし、本人の言葉とは裏腹に3月26日の西武戦に初登板すると10試合連続無失点。4月19日の楽天戦では4年ぶりとなる勝利を挙げた。その後も防御率2点台前半の活躍を見せて、今季は後ろに回っている吉田一将とともにセットアッパーとして主に8回を担当。守護神として復活を遂げた平野につなぐ勝利の方程式に組み込まれている。首位ソフトバンクには6試合に登板して1勝0敗、防御率1.59の成績を残しており、これが工藤監督の目に止まり、オールスターにも選出されたのだろう。

憧れだった工藤監督に選出された喜び

「選出を聞いたのは(首の怪我から)1軍に復帰した7月3日の朝です。子どもの頃から見ていて憧れの工藤さん(ソフトバンク監督)に知ってもらえたんだなと思うと本当にうれしかったですね」

 今回の選出にはかなり驚いたようだが、プロに入って初めての勲章とも言えるオールスターの出場を、憧れだった工藤監督から監督推薦で選ばれたことはうれしかったようだ。

 オールスターでは「ストレートで勝負」を明言しているが、今年は最速150キロを超えるストレートとフォークに加えて、「スライダーで三振が取れるようになったのが大きい」と塚原は手ごたえを口にする。

 星野投手コーチ(ブルペン担当)も「もう去年(41試合)の半分以上(39試合)投げててこの数字を残せているのは素晴らしい。まだ若いから好不調の波はあるけど、これからもっと上がっていきますよ」と今季の塚原の成長に目を細めていた。

 セリーグには同期の山田(ヤクルト)がいるが、今年の交流戦で対戦(6月3日)した際には9球粘られて二塁打を打たれている。「高校時代もプロに入ってからもまったく接点がなくて、あれが初対戦だった。あのときはストレートが押し切れなかったので、もし当たったら今度は押し切って打ち取ります」と球宴でのリベンジを誓った。
 
「チーム状況が悪い中、僕が出場することでファンの方が喜んでくれるのならうれしい。見ていてください」

 最後に選出を喜んでいるファンへのメッセージをしっかり残すのはいかにも塚原らしい。 オールスターでの活躍に期待したい。


どら増田

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/15(金) 16:30

ベースボールチャンネル

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