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『グ・ラ・メ!』『侠飯』『ヤッさん』……金曜深夜の“飯テロ”ドラマ、それぞれの味わい

リアルサウンド 7/15(金) 17:28配信

 きつね色をしたサックサクの衣で包まれた、赤みが残ったプルプルなお肉に、食欲をそそる美しいソースが降り注ぐ。そんな“カツレツ”を口いっぱいに詰め込む佐藤健を観てヨダレを垂らした視聴者も多いのではないだろうか。2015年に放送されたドラマ『天皇の料理番』(TBS系)での1シーンだ。近年“食”をテーマにしたドラマが人気を集めている。とくに今クールの金曜日には、料理ドラマが3本も集中している。各ドラマで紹介される料理にはどんな違いがあるのか、見ていきたい。

■『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』(テレビ朝日系)
 『信長のシェフ』『大使閣下の料理人』の原作者である西村ミツルと漫画家の大崎充が手がけ、2006年から『週刊コミックバンチ』(新潮社)にて連載された『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』を実写化した料理ドラマ。25歳にしてパリのグラン・メゾンで腕をふるっていた剛力彩芽演じる女性シェフの一木くるみが、70年ぶりに総理任命の“官邸料理人”に就き、卓越した料理の才覚で数々の要人、官僚、芸能人たちを魅了する模様を描く。

 剛力は、エコール辻東京の講師・伊藤氏の指導のもと、料理を猛特訓中とのことで「しっかり練習してドラマに臨みたいと思います。 お料理はまだまだですが、食べることは大好きです(笑) やっぱり食べることって幸せな気持ちになりますよね。その瞬間って、すごく笑顔に溢れた瞬間だと思うので、そんな幸せな一瞬をこのドラマでもお届けできたらな、と思います。美味しそうなお料理もたくさん出てきますし! そしてこの作品を通して、わたし自身も料理の腕が上がったりしたら…最高です!」と話している。(引用:金曜ナイトドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」|テレビ朝日)

 本作ではフレンチからB級グルメまで幅広く、目にも美味しいメニューが毎話登場する。金曜の深夜枠に放送される本ドラマに、毎週末、食欲が刺激されるに違いない。お腹を鳴らしながらも存分に目で味わっていきたい。

■『侠飯~おとこめし~』(テレビ東京系)
 福澤徹三の同名小説を映像化したグルメ×任侠ドラマ。生瀬勝久演じるヤクザの組長・柳刃竜一が、柄本時生演じる大学生・良太の家に住みつき、なぜか絶品の料理“侠飯”をふるまう模様を描く。

 生瀬は“侠飯”について「女性が作る繊細な料理と違って、豪快かつ思い切りがいいというイメージで役作りをしています。原作に出てくる侠飯は、特別な食材ではなく、家にあるものをつかって作ります。真似したくなりました」(参考:生瀬勝久、7月期ドラマ24『侠飯~おとこめし~』主演に決定 料理好きのヤクザ組長役に)とコメント。冷蔵庫にある余り物など身近なものを使ってグルメを生み出す本作は、家庭でも真似できるものが少なくない。

 原作の読者たちは「料理をつくりたくなった」「作中に出てくるうんちくが役に立つ」「物語としても面白い」などと絶賛。料理とヤクザは一見異色なコラボだが、だからこそ奇想天外な面白さが期待できる。

 プロデューサーである濱谷晃一氏(テレビ東京)は、「登場する侠飯の数々は本当に美味しそうで、金曜深夜の視聴者の食欲を刺激してやまないと思います」と語っている。さらに、生瀬は同ドラマの会見で「テレビ東京の夜食テロ枠、意気込んでいます。あまり笑いがない役に挑戦していますが、普段の僕の反社会的な生き方を出せていければと思います。触るもの触るものに絡んでいく、そこを観ていただきたい」(引用:生瀬勝久、内田理央“天然発言”にノックアウト「女性の時代だね」)と話している。どんな“飯テロ”と“反社会的な生き方”を我々視聴者に観せてくれるのか楽しみだ。

■『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(テレビ東京系)
 築地を舞台に、宿ナシ無一文でありながら食の天才で素性は謎に包まれている伊原剛志演じるヤッさんが、東京に憧れIT企業に就職したものの、宿ナシになってしまった柄本佑演じる青年・タカオとともに、食べ物への愛情のない食のハイエナたちを成敗していく模様を描いた『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(テレビ東京系)も7月22日から放送される“食”をテーマにしたドラマだ。

 本作は舞台が築地とあって新鮮な魚貝類に期待が高まるが、山本舞香演じるミサキは“蕎麦大好き女子高生”を演じるらしく、麺好きにも見逃せない内容となりそうだ。日本人の舌に馴染む、気取らない料理の数々は、酒飲みにとってたまらないはずである。晩酌とともに視聴すると、酔い心地が良さそうだ。

 食べ物をテーマにしたドラマの多くは、深夜枠として放送される傾向にある。一人暮らしをしている人をはじめ、帰宅して1人でご飯や晩酌をする時間帯的にドンピシャであり、かつ、その際に観る番組として適しているからではないだろうか。紹介した3つのドラマ含め、我々の視覚からお腹に訴えかけるような作品から今後も目が離せない。(文=戸塚安友奈)

リアルサウンド編集部

最終更新:7/15(金) 17:28

リアルサウンド

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