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完璧な母親になろうとして頑張ってはいけない理由

ライフハッカー[日本版] 7/16(土) 21:10配信

私は発達心理学の博士号を持っているのですが、そんな私でさえ、娘を産んで退院し、育児が始まったときのあの恐怖感は忘れることができません。何をどうしていいかわからず、果たして自分が、娘の必要とする親になれるのかどうか、まったく自信がありませんでした。

自分では何もできない1人の人間にミルクを与え、世話をしていくわけですが、それに関わる判断の1つ1つが一大事に感じられ、不安でいっぱいになったものです。母乳が1年続かなかったらどうしよう? 娘が部屋にいるときは、画面の悪影響を受けないようテレビを消したほうがいいのではないか?  生後5カ月で1日保育に入れても大丈夫か? と、いちいち迷っていました。

メディアで紹介される育児法や子供の発達に関する研究も、あまり役には
立ちませんでした。科学者としてより多くの知識をもっている私ですが、一般向けにかみ砕いた研究報告は、情報として不完全である一方、私の不安な心理状態には容易に浸み入ってきたのでした。粉ミルクを与えたら娘のIQが低くなるのではないかと悩み、疲れて寝る前の読み聞かせができないことが一度でもあったら娘が一生字を読めなくなるのではと案じました。また、小学校に上がってからは、努力を褒めるときについ口をすべらせ「お利口」と言ってしまったことが何度もありました。子育てアドバイスの記事などでは、もっと適切な言葉を使うべきとされていたのです。

こうした私個人の子育て経験は、私が他の親たちの子育て経験を研究することになった理由の一部です。現在継続中の「ニュー・ペアレンツ・プロジェクト」は、2008年から2009年にかけて第一子を設けた200組の共働き夫婦を長期にわたって追跡調査し、「子育ての完璧性」を比較しようというものです。「子育ての完璧性」とはつまり、子育てにおける極端に高い基準を自分自身に課すということです。おそらくもっと重要な点は、自分に対しその至極高い基準を課しているのは他人だと信じていることです。

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最終更新:7/16(土) 21:10

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