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外見だけじゃダメ。できるビジネスマンこそ「口腔ケア」に気を使え

HARBOR BUSINESS Online 7/16(土) 16:20配信

 厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、「歯肉炎及び歯周疾患」の全国の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、331万5,000人で、前回の調査よりも65万人以上増加した。性別では、男性137万3,000人、女性194万2,000人で、女性の方が男性よりも多いという結果になっている。(参照:厚生労働省)

 厚生労働省によると、歯と歯周組織の健康は、ホームケアと歯科医院での専門ケアを両立することで、維持することができるという見解を示している。

「個人レベルでプラークコントロールの困難な部位(隣接面・歯頸部・最後臼歯部後方・矯正装置装着部・歯周ポケット・歯並びの悪いところなど)にはプラークが蓄積しやすく、プラークが石灰化して歯石ができるとプラークを取り除くのはさらに難しくなります」としており、個人では完全なプラークコントロールは難しく、プラークが蓄積した部位については、歯科医院での専門ケアで対応すべきという見解である。(参照:厚生労働省「eヘルスネット」)

 そこで、重要となってくるのが「PMTC」である。

◆プロによる歯面清掃

 PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略称で、歯科医院で行なわれる専門家による徹底した歯面清掃のことだ。歯石除去、歯面清掃に併せて、歯口清掃や喫煙、食生活等に関する保健指導を実施することがさらに効果的であるとされるが、PMTCは検診および保健指導とセットで実施されることが多い。

 専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に総ての歯面の清掃と研磨を行なう。

 PMTCの頻度は、3~6か月間隔が通常である。糖尿病や骨粗鬆症などの病気によって歯周病に悪影響を及ぼす患者や、歯茎の再生など外科的な処置を行った患者のみ、1か月に一度のPMTCが認められている。PMTCには、保険診療と自費診療がある。保険診療の場合、PMTCの費用は2500円から3000円程度である。

 筆者は、PMTCを3か月間隔で15年以上実施している。筆者のサンプル1件では、統計的には何も言えないのであるが、PMTCを開始してから虫歯はできていない。保険診療で、費用は2500円から3000円の間。歯の着色には個人差が大きいとされるが、3か月間隔のPMTCで着色が抑えられている。

 また、プラークや磨き残し、そこから発展する歯周病は、口臭の原因でもある。PMTCは口臭予防にも効果的なのだ。

◆家庭でのセルフメンテナンスも忘れずに

 もちろん、定期的にPMTCを受けていても安心してはならない。先述したとおり、歯と歯周組織の健康は、ホームケアと歯科医院での専門ケアを両立することで維持できるのである。

 歯ブラシでは歯と歯の間の部分の歯垢を完全に落とすことができない。歯垢があるために歯肉の炎症が生じるケースが多く、デンタル・フロス、歯間ブラシの使用も必須となる。

 また、歯石の元でもあるプラークをなくすには歯磨きが効果的だが、電動歯ブラシや歯磨剤・オーラルリンスを併用するとより効果が期待できる。

 日々の自宅での歯磨きをしっかりと行い、定期的にプロによるPMTCを受診すること。この二本立てが末永く自分の歯を保つための秘訣なのだ。

<文/丹羽唯一朗>

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:7/16(土) 16:20

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