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【貧困女子】育児放棄、離婚…後悔グルグルの不眠症とパニック障害を抱え、焼き鳥の串を打つ日々

Suits-woman.jp 7/17(日) 10:00配信

女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちの体験談。

今回お話を伺ったのは、藤岡美紀さん(仮名・35歳)。彼女はバツイチで、中学生になる娘がいます。しかし娘とは8年間も会っておらず、会いたいとも思わないそうです。

現在は東京・中野区の家賃6万円のアパートにひとり暮らしをしています。仕事は飲食店のアルバイトで手取りの月収は15万円。知名度がある中堅大学を卒業していますが、会社員として勤務した経験は一度もありません。

容姿はかなりぽっちゃり体型で、年齢よりも相当上に見えます。お話を伺ったとき、レースを多用した黄色のカットソーと、ピンストライプの白系のミニスカートをはいていました。肩までの長さの髪の毛はパサパサでブリーチをしています。ストッキングに白の合皮のサンダルを履いていて、よく見るとナースシューズのようです。バッグは有名なフィンランドのキャラクターの巨大なトートバッグ。近くに座ると、何かが饐えたようなニオイがします。目がぱっちりしているので、容姿は悪くないのに、身なりに構わないから残念な印象です。まず、離婚した理由から伺うことにしました。

「学生時代に交際していた同級生との間に子供ができてしまって。大学3年生のときに妊娠し、大学4年のときに出産しました。単位はほとんど取得していたので、休学せずに産むことができました。相手のことはそれほど好きではなかったのですが、宗教上の理由から絶対に堕胎はできないので、出産を決断。私の親は認めていましたが、向うの親は大反対でしたね」

大学卒業後、美紀さんは家庭に入ります。夫の実家は都内近郊で精密機器を製造する会社を経営しており、彼で3代目。夫の実家が持っているマンションの一室を与えられ、幸せな新婚生活をスタート。

産みたくなかったと後悔し、育児放棄

「新築マンション、資産家の長男、将来に不安がない生活……就職活動でフルボッコにされていた同級生からは、本気でうらやましがられました。でも私はそんな生活をするよりも、おしゃれしたり、恋をしたり、仕事したりしたかったんですよね。ドラマの『ロングバケーション』の主人公・南みたいに、都会のおしゃれな生活がしたかったし。なんで子供なんて産んじゃったんだろう……って出産までは後悔の毎日でした」

22歳の母、子供がまったくかわいくなくて授乳を放棄してしまいます。

「あまり覚えていないのですが、娘が生まれてもぜんぜんかわいくなくて、“この赤ちゃんのために、私の将来が台無しになったんだ”と絶望しかなくておっぱいをあげたくなくて、ミルクにしました。自分では全然世話する気がおきなくて、母と義母に預けっぱなしでしたね。とにかく孤独で辛かったことしか覚えていないので、この話はやめませんか?」

それ以来、なんとなく美紀さんの顔が見られなくなってしまい、自分のメモをみながらうつむいて美紀さんが話す声だけ聴いていると、まるで男性と話しているのかと感じてしまうほど声が低い。

「結婚5年目のときに大学の同級生が遊びに来て、みんなキレイでかわいくて、ホントに苦しくなりました。何時間にもわたって彼女たちから“私も結婚したい~”“美紀がうらやましい”とか言われ続けていたら、動悸が激しくなって、顔がカーッとしてきて、“私はこんな人生嫌なのよ! あんたたちが羨ましくてしょうがない!!”とワンワン泣いてしまったんですよね。5年間、ずっとガマンして家にいたので、ボンッって爆発した感じでした。ホントに産みたくなかったんですよ。夫はびっくりしていましたけど、そのときは結婚生活も末期で、ほとんど私と会話もなかったので、いつもと同じようにスルーしていました」

美紀さんの口ぶりから察するに、彼女はほとんどの育児を実母と義両親に任せ、自宅で資格取得の勉強などをしていた様子。この同級生の来訪を機に、離婚をして都内の実家にひとりで舞い戻ります。

「夫は“あっ、そう”という感じで、あっさりと離婚しました。親権も監護権もみな放棄。義母からは“あんたは絶対に不幸になる”と何時間にもわたって罵られましたが、自由になる喜びでいっぱいでした」

その後、就職活動をスタートしますが、思うようにいかず20社受けて落ちたところで、パニック障害を発症してしまいます。緊張や不安が高まると、呼吸が苦しくなったり、動悸が激しくなったりして、立っていられなくなって救急車のお世話になったことも一度や二度ではないそうです。だから、面接が厳しい一般の企業への就職は諦め、飲食店のアルバイトをスタート。接客は予期せぬストレスがかかる可能性があるので、焼き鳥の串打ちなどの仕込みや皿洗いなどの厨房での仕事をスタートします。



パニック障害で思うように働けず、収入5万円に激減、そして借金のための借金をする生活が始まった……続きは続編へ。

最終更新:7/17(日) 10:00

Suits-woman.jp

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