ここから本文です

昔は五輪に炊飯器を持参!? メダル数増に見る周囲のサポートの重要性

THE ANSWER 7/17(日) 16:46配信

いかに選手が競技に集中できる環境を整えるか

 現在オリンピックを目指すアスリートは、競技だけでなく食事面でも万全のサポートを受けている。しかしその態勢が整ってきたのはここ近年のこと。過去に大舞台で闘ってきた元五輪選手は自らの食生活についても常に意識し、「ご飯を炊くために炊飯器を自分で持っていったこともあった」と逸話を明かしつつ、周囲のサポートの重要性を説いた。

【写真】リオ五輪での活躍に期待、各種目の日本人イケメンアスリート

 アスリート応援メディア「Sports Japan Gather」主催セミナーで、北京五輪シンクロナイズドスイミング日本代表・青木愛さんとスピードスケート・ショートトラックで3度の五輪出場を果たした勅使川原郁恵さんらが対談を行なった。

 勅使川原さんは2006年トリノ冬季五輪後に現役引退し、フードアナリストなど食事に関係する資格を取るなど、健康と食をテーマに講演などを開いている。今回開催された「アスリートの身体を作る! ヘルスケアセミナー」ではモデレーター役の青木さんとともに肉体に必要な栄養素、そして食事を摂るタイミングなどを説明した。

 現在、五輪に臨むアスリートの食生活の充実ぶりについても触れ、「日本は五輪期間中『マルチサポートハウス』という施設を作っています。五輪選手村以外でも。24時間いつでも温かいものが食べられるようになりました。これが日本のメダル獲得数増加につながっているのは確かです」と解説した。

「マルチサポートハウス」とは日本代表選手団のベストパフォーマンスを引き出すために開催地に期間限定で作られる支援設備だ。肉体のケアルームなどだけでなく、管理栄養士の指導の下でビュッフェ形式の日本食やリカバリーボックス(試合用補食)などが準備されている。

「マルチサポートハウス」導入後、メダル獲得数も急増

 この施設を導入した2012年ロンドン五輪、14年ソチ冬季五輪で日本は飛躍的にメダル数を伸ばした。ロンドンでは日本史上最多の38個のメダルを獲得。冬季五輪では10年トリノ大会は荒川静香さんの金メダルのみだったが、「マルチサポートハウス」導入後のソチ大会は8つのメダルを獲得した。今年のリオ五輪でも日本躍進のキーポイントになるとみられている。

「私たちの現役時代は、マルチサポートハウスがなかった時代ですが、色々と工夫をしていましたよ」と勅使川原さんは言う。代表的なところではやはり食事だ。

「選手たちは自分たちで炊飯器セットとお米を持っていって、おにぎりを作ったりしていましたね。練習後のタイミングで栄養補給するためには欠かせないものでした」

 当時の日本代表アスリートが創意工夫を凝らしていたエピソードであると同時に、「自分で持っていってすごく重たくなる」(勅使川原さん)と、競技以外の部分にも意識を向けざるを得ない状況だったことが分かる。それだけに「マルチサポートハウス」の存在は選手たちにとって大きな味方となっている。

 各競技に打ち込む子供たちも、スポーツに集中できる環境があればより一層の成長を果たすチャンスが大きくなる。「マルチサポートハウス」ほどの完璧な設備ではないにせよ、アスリートとして飛躍するためには、周囲のバックアップも大切な条件となることは間違いない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:7/17(日) 17:11

THE ANSWER

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。