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the dresscodesの志磨遼平が語る「写真」の魅力:「写真も音楽も似てる」

ローリングストーン日本版 7/17(日) 15:00配信

ローリングストーン日本版 インタヴューアーカイヴ
2015年10月号掲載:RS CAMERA the dresscodes

【写真あり】the dresscodesの志磨遼平が語る「写真」の魅力:「写真も音楽も似てる」

文学やアートにも親しみ、独特の審美眼で、音楽という表現の地平を深く掘り下げてきた志磨遼平。2014年よりthe dresscodesをソロプロジェクトとし、いわば単眼で活動を展開している彼の、その視線の先にあるものとは?

─すごくライカがお好きだと。

もう、憧れだけですけど。写真をみるのは昔から好きで、撮るようになったのはここ最近なんですが、やはりライカは、プロの写真家さんが使っているというか、素人は手を出せないというか、そういう単純な憧れですね。

─今回、初ライカを手にした感想は?

とりあえずモノクロで撮ってみようと思って。で、そんなに技術や知識がないので、モノクロの設定以外はいろいろいじらないで、撮りはじめたんです。でもすぐに撮ることができたというのは、やっぱりすごいんだなって.

─レンズなどマニアックな部分もありますが、このモデルは初心者でも使いやすいとか。

はい。ライカにすぐ飛びつきがたかったのは、レンズとか奥が深い世界だろうな、というのもあって。ですから、おいそれと何から買えばいいのかというのもあったんです。

『自分が一生のうちに知ることができる情報って限られていると思うんですね。』

─今回撮っていただいた作品は、古本屋?

はい。高円寺にある古本屋さんで、よく行くところです。

─文学好きなのは、業界でも有名ですけど、哲学書なんかも読むんですね。

はい、何でも。活字中毒。この古本屋さんって、なんか迷宮っぽいというか、圧縮陳列じゃないですけど、ばーっと迫ってくるような感じがして。自分で言うのも変かもしれませんが、知識欲がすごく強いんです。オタク気質じゃないですが、何か作品を読んだら、その背景などをさらに知りたくなる。自分が一生のうちに知ることができる情報って限られていると思うんですね。だから、本屋さんなんかに行って、並んでる本の量を見ると、それを取りこぼしたくないっていう強迫観念みたいなものも出てくる。

─強迫観念!

もっと知らないと! って、クラクラする(笑)。これだけあって、僕はどれだけ読めるのかなって。一生知らないまま終わるかと思うと、焦る。

─なるほど。ところで、これまでも写真を撮っていたと聞いたんですが、今回で、何か意識って変わりましたか?

変わりましたね。今までは、むしろひとりでいる時は、撮らなかった。誰か人と一緒で、記念としてがほとんど。言わば自分の記憶のメモみたいな、自分のツールではないですけど脳の代わりみたいなものだった。なにより、人に見せるための作品を撮るというのは初めてだったので、その意味で、今回は悩んだりもしましたね。

─例えば?

ピントやぼかしとか。ほかをぼやかして、自分はここを見ているんだと人に擬似体験させる。それは写真も音楽も似てるのかなって。音楽でも、例えば、ここのギターがかっこいいんだよなって音量を上げていくと、ヴォーカルとどっちを聴けばいいんだよってなる。それで、いろいろ調整したりして、自分が聴いてほしいように人の耳も誘導する。一方で伝えようとしすぎると説明的になりますよね? 僕、勘違いされるのがすごく嫌なタイプなんですが、だからといって、例えば『天気は晴れていて、場所はここで、登場人物がこの人で、相手がこう言ったから、僕もこう言った。』みたいに全部書いていくと、ただ長いだけの文章になっちゃう。逆に、『晴れていた。』だけのほうがイメージは伝わるかもしない。俳句的なのかな?

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最終更新:7/17(日) 15:00

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