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原田知世がカバーするユーミン、聖子、竹内まりや

JBpress 7/17(日) 6:00配信

 ちょうど1年前の本コラムで、原田知世の洋楽ラブソングカバー集「恋愛小説」と、そのプロデューサーである伊藤ゴローが関連する極上のブラジル~ボサノヴァ作品を紹介しました(「原田知世が思い出させてくれる恋する気持ち 大人の邦楽アーティストによる大人のための極上盤3選」(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44342)。

 「恋愛小説」は恋の素敵な気分を思い出させてくれる素晴らしい内容でしたが、ファンからのリクエストに応える形で制作され今春にリリースされた原田知世の続編の邦楽ラブソングカバー集「恋愛小説2~若葉のころ」が、またしても素晴らしい内容だったので、今回はその作品を中心に、この夏聴きたい「大人の邦楽アーティストによる大人のための極上盤3選」第2弾をご紹介したいと思います。

■ 選曲だけで「間違いない名盤」

 まずは、「恋愛小説2」でピックアップされている邦楽ラブソングのオリジナル歌手名と発表年を記しておきましょう。

 1. September(竹内まりや、1979年)
2. やさしさに包まれたなら(荒井由実、74年)
3. 秘密の花園(松田聖子:83年)
4. 木綿のハンカチーフ(太田裕美、75年)
5. キャンディ(原田真二、77年)
6. 年下の男の子(キャンディーズ、75年)
7. 異邦人(久保田早紀、79年)
8. 夏に恋する女たち(大貫妙子、83年)
9. 夢先案内人(山口百恵、77年)
10. SWEET MEMORIES(松田聖子、83年)

 いかがでしょうか? 

 40代以上の方ならば、曲名を聞いて誰もが懐かしい気分になるであろう、歌詞もメロディーもクォリティーの高い屈指の名曲ばかりで、まず選曲のセンスがとっても良いですよね。

 今作のコンセプトは、前作と同様に「短編小説の主人公を演じるように歌う」なのですが、ピックアップされた曲は「彼女自身が少女時代に聴いた歌」ということで、1970年代後半~80年代前半のポップス/歌謡曲が並んでいます。

 この選曲だけで「間違いない名盤」であり、ぜひ聴きたい! と思わせるものですが、曲ごとにそれぞれニュアンスの違った表情を見せる、彼女の落ち着きがあって自然体で、透き通った歌声が本当に魅力的で素晴らしく、それぞれが現代的に解釈された瑞々しくヴィヴィッドなアレンジも聴き応え抜群です。

 原曲はどれも昔から大好きなものばかりで、今作のカバーバージョンの仕上がりにも大満足です。個人的に印象的なものを挙げるならば、まずは、現在のシティポップ再評価の潮流に上手く呼応したアーバンな曲調から後半にゴージャスなホーンが躍動するジャジーなアレンジに転調する「September」。

 そして、重たいビートを中心に置いて、原曲の持つ新たな魅力を引き出した「秘密の花園」。ホーン隊が吠えるキャバレーソング風に生まれ変わった「キャンディ」、伊藤ゴローのビートルズ愛が炸裂したロックな「年下の男の子」、ストリングスとピアノだけで切なく美しく描かれた「夏に恋する女たち」──といったところでしょうか。

 その他の曲も、前作を踏襲したジャジーでボッサでアコースティックな美しいサウンドを基調としていて、暑い夏の朝も昼も夜もちょっぴり快適にしてくれそうな爽快感のあるアレンジを楽しむことができます。続編も、前作に続いてまたしても傑作と言える内容になっています。

 ◎Mikikiコラム記事はこちらです。
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/11185

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最終更新:7/17(日) 9:35

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