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ホークス東浜、4年目自己最多の勝利数は工藤塾の成果。指揮官「トレーニングを続けていくことが、マウンド上での自信に」

ベースボールチャンネル 7/18(月) 6:50配信

実績ある先発投手が離脱

 7月に今季最長の4連敗を喫したソフトバンク。4連敗で「どうした!? ソフトバンク」といった見られ方をされるのも気の毒ではあるが、それも王者として追われるチームだからこそ。ソフトバンクの何よりの強みは選手層の厚さだ。

 故障や不調、相手投手との相性などで選手の入れ替えが可能。その層の厚さにより、連敗しても前半戦を首位で折り返すことができたのだ。

 昨季と顔ぶれの変わった先発ローテーション。和田毅の加入はあったが、攝津正や中田賢一、バンデンハークは現在ローテから外れている。そんな中、奮闘しているのが4年目の右腕・東浜巨だ。

 今季初先発を任された4月15日(5回2失点で勝ち投手)から、1試合の中継ぎ登板を挟んで先発ローテを守っている。交流戦では広島・黒田博樹、巨人・菅野智之らエースとの投げ合いが多い中、失点しながらもゲームを作ってきた。

 7月9日の楽天戦では8回101球を投げて2失点、今季6勝目をあげた。

「良いところはなかったし、よく2点で抑えられたなと思う。途中で修正できて5回からバランスが良くなった」

 そう試合を振り返った。マウンド上で自ら気づき、微妙な体のねじれによる変化を察知し修正した。その後、5・6・7回は三者凡退に打ち取っている。

 工藤公康監督は「試合中に修正ができた。落ち着いていたし、自分の投球を理解している。彼にとって収穫になったのでは」と称えた。

「入団して3年間ほとんど仕事をしていないので、今年はという思いで頑張っています」

 お立ち台での言葉には、4年目の今季に込める思いが詰まっていた。

工藤塾の成果が今季に

 沖縄尚学高校時代は3年のセンバツで優勝投手となった。決勝での完封は現在チームメートの松坂大輔(横浜高)以来。その後、亜細亜大学に進学し、1年春からリーグ戦に出場している。新人賞に始まり、最高殊勲選手に敢闘賞、ベストナインを獲得し東都大学リーグを代表する選手となった。

 そして、プロの世界に入ったわけだが、それまでとは異なり、1軍に定着できず思うような結果を残せずに3年を過ごした。

 昨秋のキャンプからは『工藤塾』で自らの体を知り、みっちりトレーニングに励んだ。顔をゆがめ、苦しさと向き合った成果が表れ始めている。

 「トレーニングを続けていくことが、マウンド上での自信につながっている。ここまでやってきたんだからと開き直ることもできるしね」と工藤監督は日々の努力を見守っている。

自己最多の6勝目をマークしているが、過去との比較や後半戦の勝ち星を気にすることはない。

 「シーズンはまだ半分だし、目の前の試合をしっかり投げるだけ。しっかり自分の仕事をしていければ」

 覚醒した右腕がどこまでチームの勝利に貢献できるのか。実績ある先輩投手をも脅かす存在となれるか、後半戦も楽しみだ。


古江美奈子

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:7/18(月) 7:53

ベースボールチャンネル

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