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ベトナムサッカーと八百長の歴史。撲滅へ動き出すもファンから向けられる懐疑的な目

フットボールチャンネル 7/18(月) 10:00配信

ベトナムサッカーと八百長は切っても切り離すことのできない関係になっている。かつては”天才”と呼ばれた選手も犯罪者となり、前ベトナム代表監督の三浦俊也氏も日本サッカーとベトナムサッカーの文化の違いについて「八百長」を挙げている。ベトナムプロサッカー株式会社は八百長撲滅へ動き出したが、これまで裏切られ続けたファンは懐疑的な目を向けている。(取材・文:宇佐美淳【ホーチミン】)

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英雄から犯罪者へ。”天才”も関与した八百長

 先日行われたベトナムプロサッカーリーグ(Vリーグ)の試合でのことだ。最下位ドンタップFCが首位ハイフォンFCを相手に前半を2点リードして折り返し、後半に逆転負けした。サッカーの世界では、「2-0は危険なスコア」という教訓めいた通説があるが、この日はそれが現実になった。

 普通ならそれで終わりの話だが、ここベトナムで“ありえない”ことが発生すれば、真っ先に疑われるのが八百長の存在。疑心暗鬼になる気持ちも分からないではない。ベトナムサッカー界では、これまでに幾度となく八百長事件が発覚し、ファンを失望させてきた負の歴史がある。

 ベトナムサッカー界に最も大きな傷跡を残した八百長事件と言えば、2005年の東南アジア競技大会(SEA Games)だ。同大会は、「東南アジア版オリンピック」とも称されるスポーツの祭典で、国民の期待と関心が非常に高い。この大会でベトナムは、“天才”FWファム・バン・クインらの活躍で銀メダルを獲得。

 しかし、大会終了後、ベトナムの選手8人が1次リーグなどの試合で八百長に関与していたことが発覚。その中には、ファム・バン・クインもいた。

 主犯格は別の選手だったが、当時、飛ぶ鳥落とす勢いだったファム・バン・クインの逮捕・起訴のニュースで、ベトナム国内に激震が走った。

 現在、「ベトナムのメッシ」ことFWグエン・コン・フオン(水戸ホーリーホックに期限付き移籍中)が若者を中心として非常に人気を集めているが、当時のファム・バン・クインの人気はその比ではなかった。そんな選手がたった一夜を境にして英雄から犯罪者に転落したのだ。

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最終更新:7/18(月) 10:00

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