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【鳥栖】鳥栖の躍進を支えるふたり。フィッカデンティ流の申し子となったベテランと新星とは?

SOCCER DIGEST Web 7/18(月) 12:00配信

第2ステージは2勝2分といまだ負けなし。

[J1・第2ステージ4節]鳥栖 0-0 名古屋 7月17日/ベアスタ

 第1ステージは14節まで2勝5分7敗と大きく出遅れた鳥栖が、同ステージ終盤戦以降、調子を上げている。第2ステージでは4節を終えて2勝2分と無敗をキープ。リーグ2位の走行距離を誇るスタミナと豊田、鎌田ら前線のキーマンを活かした攻撃が噛み合い、躍進への希望を抱かせる内容を見せている。
 
 0-0に終わった4節の名古屋戦後もフィッカデンティ監督は上機嫌だった。
 
「引き分けで終わりましたが、選手には試合後に素晴らしい試合をしたと伝えました。ハッキリしたチャンスを作れましたし、決め切れなかったのは残念でしたが、名古屋のような素晴らしいチームを押し込んで、ほとんどなにもやらせずに試合を運べました。守備はしっかりでき、攻撃も考えたとおりの崩し方ができた。フィニッシュが決まらなかったのは残念でしたが、ゴールは運もあるので全体的なゲーム運びは褒めるしかないです」
 
 その名古屋戦で輝いたのが4-3-1-2のシステムで左のサイドハーフを務めた福田とアンカーを務めた高橋だ。
 
 福田は特別指定選手時代も含めれば過去4年で7試合の出場に止まっていたが、フィッカデンティ監督に認められた今季はすでに9試合に出場。名古屋戦でも攻守をつなぐキーマンとして躍動した。若きダイナモは自身のパフォーマンスをこう振り返る。
 
「自分は連戦の時の方が動けるんです。最近は試合に出られているのでリズム的にも自分らしくやれるようになってきました。試合に使ってもらえることで、気付けることもありますし、1試合1試合自信を得られます。今日は勢いで攻撃にも行けました」
 
 一方、今年31歳を迎えた高橋は中盤の底でセカンドボールを拾っては攻撃に厚みを持たせ、試合終了間際には、ポスト直撃のミドルシュートを放つなどサポーターを沸かせた。
 

今後の躍進はふたりの働きに懸かっている。

 チーム状態が上向いた理由を訊くと、ふたりとも「(今季就任した)フィッカデンティ監督のやり方を理解できるようになったから」と口を揃える。
 
 福田は「最初は決まりごとが多すぎてこれをできるのか不安だった」と振り返る。
 
 一方、高橋は「最初はアンカーっていったら中盤の真ん中にいるイメージだったんです。でもこのチームでは周囲のカバーに入ったりする難しさがある。ただ最近では僕が抜けたポジションにサイドハーフが入ってきてくれたり、全体で連動できるようになってきました」と話す。
 
 フィッカデンティ監督の代名詞といえる4-3-1-2は、バランスを取りにくいシステムであり、アンカーとサイドハーフには緻密なポジショニングと攻守両面で働ける能力が必要とされる。その力を鳥栖では高橋、福田、そして右サイドハーフを務めるキム・ミヌが示しているのだ。
 
 豊田、鎌田ら攻撃陣にスポットライトは当たりがちだが、その陰には黒子に徹する男たちがいる。鳥栖が今後、躍進を続けられるかは、彼らの働きに懸かっていると言っても過言ではないだろう。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

最終更新:7/18(月) 13:55

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