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ポケモンGOに求める「進化」とは?

ローリングストーン日本版 7/18(月) 13:30配信

世界で最も人気のあるモバイル・ゲーム「ポケモンGO」の進化、それも早い進化を期待しよう。

全米で話題沸騰の「ポケモンGO」とは何か?

先週末、『Pokémon GO(以下、ポケモンGO)』はたったの数時間で約1,000万人のプレイヤーのスマートフォンにダウンロードされた。2,000万人以上のアクティブ・ユーザーを擁するTinderとTwitterを上回り、米国で過去最大のモバイル・ゲームとなったことは間違いない。90年代後期の現象がいまだに支配しているというその影響力に畏怖の念を抱きつつ、1つの問いが頭をよぎる。"次は何か?"だ。

このリアリティ・ゲームがたとえ一過性であるにせよ、この現象はポップ・カルチャーにおける特異な瞬間として記憶されるだろう。現在の状況では、ポケモンGOには、ポケモンの魅力の多くが欠落しているが、されど、ポケモンである。だが、それもまもなく変わりそうだ。本稿では、ナイアンティック社が開発したこのスマッシュ・ヒットに何が欠落しているのかを考えてみた。

ポケモンGOに足りないものとは?

ポケモンの交換

「交換」はポケモンのコアとなる要素で、レアなポケモンを存在させ、プレイヤーは誰かの助けなく、独力ではすべてを"ゲット"できないようにしておくアイディアだ。1996年、最初のポケモン・ゲームが2つのバージョンで初代ゲームボーイ向けに日本で初めてリリースされた時、151種類のポケモンが2つのゲームに拡散されたため、不思議なモンスターたちをすべて集めようとすると、異なるバージョンのゲームを持つプレイヤーとの交換が必要だった。ポケモンGOになると、すべてを集めることは、以前とは全く異なる規模となる。たいていの人々は、誰がどのモンスターを持っているかを直接見つけることなどできず、すべてを集めるのは途方もない作業となる。これによりSilph Road/シルフ・ロード("シルク・ロード"のもじり)と名付けられた、レディット(米国版2ちゃんねる)のコミュニティーが大胆にも誕生した。このゲームを開発したナイアンティック社は、この課題について明らかによく理解しているようだ。「ポケモンの交換は実現します。現状のリリースではありませんが、現在作業中で、全力で取り組んでいます」とCEOのジョン・ハンケはGlixelに話している。

アイテムの交換は、ナイアンティック社のもう1つの位置情報を利用したモバイル・ゲーム、『Ingress』でも大きな役割を果たしている。ポケモンGOの前身であるIngressによって、ナイアンティック社は人口動態の莫大なデータベースを収集し、位置情報ベースの拡張現実の基盤を提供できるようになった。ポケモンGO
とIngressは、結局のところロケーションを中心にすべてが展開するので、ポケモンの交換も今そこにいる地域に限定されるものとなるだろう。

このことはプレイヤーに欠乏感を持続させるのに役立つ(中国でしか見つからないポケモンをすぐに手に入れることはできない)が、自分が持っていないポケモンを持つ人はすぐに見つかる。ゲーム全体が"6次の隔たり"の過去最大の実証実験に移行するかもしれない。

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最終更新:7/18(月) 13:30

ローリングストーン日本版

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