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なぜ消費者金融のCMは楽しげで親しみやすいものばかりなのか~マネーハック心理学31

ライフハッカー[日本版] 7/19(火) 19:10配信

テレビや電車内広告をみていると、お金を貸す会社のCMが目につきます。しかもこうしたCMのほぼすべては「カジュアルさ」「親しみやすさ」を演出しています。グラビアアイドルや有名俳優が登場したり、コミカルな寸劇が繰り広げられたりするのです。CMの印象だけで言えば「楽しいもの」「明るいもの」に感じるでしょう。

消費者金融や銀行系のカードローン会社が、なぜ積極的に広告を出しているのか考えたことはあるでしょうか。実はそこには、私たちの心理との駆け引きがあります。お金とココロの関係を「行動ファイナンス」をキーに解き明かし、その改善策を探る「マネーハック心理学」。今回はカード作りの心理的ハードルについて考えてみます。

最初のカードをつくるハードルをいかに乗り越えさせるかが、心理的な勝負のポイント

まず、たくさんのCMを見ることで私たちはその会社について親しみを覚えるようになります。認知心理学の世界では「ザイアンスの法則(単純接触効果)」などと呼ばれています。

たとえて言えば、小さな子どもが年に2回しか会わない祖父母より、毎日のように会う保育園の先生に懐くようなものです。そんな祖父母も一緒の時間を長く過ごすと仲良くなっていきます。接触の多さは親しみにつながる、というわけです。

これは本来親しまれにくい会社ほど重要です。お金を貸してその利息で儲けている会社が、親しみやすいCMを打つのは当たり前のことなのです。

さらに特典をPRすることもあります。グッズのプレゼントや「初回〇日間は利息ゼロ!」という売り文句は、「カード、作ってみようかな」という気にさせるための誘惑です。

「来店不要・ネットで開設可能」「人と会わずに即時カード発行できる」というような発行時の負担を軽くする努力も怠りません。「お金は借りたいけど誰かに会うのはイヤだ」という心理的ハードルを下げる取り組みだからです。

こうした積み重ねによって、行動ファイナンスでいうところの「選好の逆転」が起こります。簡単にいえば、最初の判断がシチュエーションによって左右されてしまった、ということです。

結果として、本来であればカードを作らなかったであろう人がカードを作ってしまうことになります。それがカジュアルなCMを必死に打つ金融機関の狙い目なのです。

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最終更新:7/19(火) 19:10

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