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今季の香川真司は“どっしり重たい”。ドルト躍進の鍵握るトップ下の“前へ行く”力

フットボールチャンネル 7/19(火) 10:30配信

 ボルシア・ドルトムントの新シーズンが始まった。主力が欠け、チームの再編成が必要だ。早速合流した香川真司は新しいものを感じさせた。新参者が多いなか、トップ下を担う“ニュー香川”は今季のBVB躍進の鍵を握る。(取材・文:本田千尋【デュッセルドルフ】)

主力移籍。トゥヘル監督のコンセプトに変化は?

 期待と不安のプレシーズンが始まった。

 2016年7月14日から16日まで、ボルシア・ドルトムントはキッツビュールにて短期合宿を行う。キッツビュールは、オーストリアのチロル州にある避暑地である。深い山間には別荘が立ち並ぶ。

 14日に合宿地に入ったドルトムントは、早速、同日18時30分よりブンデスリーガ2部所属のFCザンクトパウリとテストマッチを行う。15日と16日の午前には公開練習が行われ、約1,100人の熱心な黄色いファンが詰め掛けた。

 そして16日の午後には、ドイツのミュンヘンに移動する。2部所属の1860ミュンヘンとのテストマッチを最後に、BVBは慌ただしい3日間を終えた。

 今季のプレシーズンで最初の短期合宿を通して、垣間見えたのは“昨季との変わらなさ”だった。一般公開された練習の内容は、普段ドルトムントのブラッケルでプレスに公開されているメニューと変わるところはない。フリーマンを活用し、ロンドを中心に据える。

 合宿に先立つ12日の会見でトゥヘルは、今季について「創造力を高め、何か新しい解決策を見つける」と語った。昨季の主軸、フンメルス、ギュンドアン、ムヒタリアンは新天地を求めて移籍した。3人を失ったことは痛手だが、嘆いてばかりもいられない。新規獲得選手で大きな穴を埋めるだけでなく、BVBの新たなスタイルを創造していく。

 一方で、トゥヘルは「再編成するまで少し時間が必要」とも付け加えた。

新参者も合流。混乱期にあるBVB

 キッツビュールの短期合宿には、オーバメヤン、カストロ、香川真司ら、昨季からの主力組の一部と、新規獲得選手はデンベレ、ローデ、メリーノの3選手が参加した。人員不足はU-23、U-19の選手で補っている。

 その他の新規獲得選手スペイン代表バルトラ、トルコ代表モア、ポルトガル代表ゲレイロを含むドイツ代表バイグル、スイス代表ビュルキなどEURO組は、まだ休暇中である。

 このようにメンバーが揃っていないだけでなく、各個人のコンディションにもバラツキがある。オーバメヤン、デンベレ、ローデ、香川らザンクトパウリ戦の前半に出場したメンバーは、アグレッシブなプレーを見せた。しかし先月に前所属のオサスナで昇格プレーオフを戦ったためなのか、メリーノは、まだまだ動きが重い。

 このような状況で互いのプレーを理解し連係を深めていくには、やはり「少し時間が必要」ということになる。ちょうど学校や会社の4月のような、ちょっとした混乱期にドルトムントはあるのだ。

 だからこそ“昨季との変わらなさ”は、行き先を見失わないために、重要な拠り所となるだろう。そもそもメンバーが揃っていない中で、「創造力を高め、何か新しい解決策を見つける」にも限界がある。まずはしっかりとデンベレ、ローデ、メリーノら“新参者”にも、ドルトムントの基本的なコンセプトを浸透させる必要がある。

 拠って立つ場所としての“昨季との変わらなさ”は、FCザンクトパウリ戦と1860ミュンヘン戦の2つのテストマッチにも見ることができた。

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最終更新:7/19(火) 15:42

フットボールチャンネル

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